言葉が出ない 。
心臓が早鐘のように打ち鳴らされ 、顔から火が出そうになる 。
今まで感じたことのない衝撃が 、脳天を直撃したかのようだ 。
ただの美人ではない 。
この世のものとは思えぬ 、
完成された美貌 。
魔王が仮面を付けようとする仕草に 、
ハッ と我に返った 。
無意識のうちに手が伸び 、その動きを制止しようとする 。
あれ 、なんでだろ 。
相手は魔王なのに 、
普通勇者が魔王に言うべき言葉ではない言葉を言ってしまう 。
だからこそ気が狂う 。
そう言って微笑む魔王はまるで普通の少女だ 。
それがさらに俺の胸を鷲掴みにして離さない 。
人と言っていいのか分からないけど 、
ずるい人だ 。
俺は顔を背ける 。
これじゃあ負けた気がしてならないじゃないか 、と自分に言い聞かせ
再び魔王へと向き直る 、が . . .
視線はどうしたって泳いでしまう 。
腰に隠し持っていた短剣を取り出し構えるが 、
今度はきらきらと光ってまるで宝石の様な魔王の唇に目が離せない 、
そこから紡がれる言葉一つ一つが なぜか特別に聞こえてしまう 。
俺の脳内は警報を鳴らしているはずなのに 、
体が言う事を聞いてくれず 、そのまま硬直してしまう 。
そう言って仮面を付けようとする魔王 。
そんな魔王の手を 、今度はしっかり 、
乱暴にならない様に掴んだ 。
俺にも何がなんだか分からない 、が . . .
あの美しい顔から目を離したくない 。
この感情は何なのか 、ある程度目途は付いているが . . .
. . . 知りたくもない感情だ 。
掴んだ手を通して 、相手の体温が伝わってくるような錯覚に陥る 。
華奢な手首 、しなやかな指は 、
らっだぁのゴツゴツした武骨な手とは全く違う 。
そう言われさらに動揺してしまう 、
しかしその後の 『 殺して 』 という言葉に 、
全身が凍りついたように冷えた 。
魔王はただただ 『 そっか 』と相槌を打つだけだった 。
俺は 、守るべき人々 、倒すべき魔王 、
こんな理屈はもうどうだって良かった 。
ただ目の前で儚げに笑うこの存在を 、
失いたくないと言う感情が頭を支配する 。
今の所文字数 1000 越えなの偉くないですか??(
でも更新していくにつれ段々と文字数減っていっちゃうんだよ . . .
なんでだろ 、(
なんかヤンデレとかメンヘラのタグ付けたのに
全然要素なくてタグ詐欺してるや 、((
毎回ヤンデレとかだと楽にかけるんだけどなぁ
って時あるから付けて見たけど . . . 要らなかったかも 、()













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!