目を覚ますと、見慣れた天井があった。
リビングに向かうと皆の話し声が聞こえた。
扉の隙間からのぞくと、ヒーローたちが集まり何やら話し合っている。
あなたに気づいたカゲツがおはようと言ったあと、珍しく真面目な表情で問う。
視線がこちらに向いた。
あなたは小さく首を振る。
びっくりしたように目をまん丸にしてる彼女にライが言う。
キリッとした表情をしながらカゲツはグッと手を突き出す。
夜。
ひとりの部屋で眠りに落ちたあなたの夢に、影が差す。
黒い靄の中から、誰かの声が響いた。
『――戻ってこい。お前は“こっち側”の人間だろ?』
指先が震え、空気が凍る。
『――お前の存在は人を、大切な人を傷つける』
『――どうせまた傷つけるぞ』
『――お前の居場所はここだけだ』
ガバッ
いやな夢。
最近毎日見る。
皆を傷つけるなんてダメ。
傷つけたくない。
絶対に。
水を飲みにリビングへ向かい、蛇口を捻りのどの渇きを潤し、深呼吸をする。
急に後ろから抱きしめられびっくりするあなたにふふっと笑う。
優しく抱きしめながら問うショウだが、言わないといけない圧を感じ、あなたは素直に口を開いた。
そういうとショウはまた笑う。
ショウと二人でクスクスと笑いあうとさっきまでの悪夢の怖さが薄れていく。
膨れるショウに抱きしめながら寝室に向かう。
だめ?と覗き込んでくる彼にしょうがないなぁとドアを開けた。
2人でベッドに入ると後ろから抱きしめられる。
ショウの声が体温が心地よくてうとうとする。
眠ってしまった彼女の髪にキスを落とし彼も眠りについた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!