第11話

❄️10
527
2025/11/16 23:37 更新
 目を覚ますと、見慣れた天井があった。
あなた
…ロウが運んでくれたのかな
 
 






 


リビングに向かうと皆の話し声が聞こえた。
扉の隙間からのぞくと、ヒーローたちが集まり何やら話し合っている。

あなたに気づいたカゲツがおはようと言ったあと、珍しく真面目な表情で問う。
mrkm
なぁ、昨日のあの男……あなた、知ってるんか?
 
 視線がこちらに向いた。
 あなたは小さく首を振る。
あなた
……わからない
inm
今は無理に思い出さなくていいよ!
あなた
…でも
hsrb
今は休みましょう?焦る必要はありませんよ
kyng
思い出したくなったときに思い出しゃいい
inm
ところでさ、あなたは自分の力に気づいてる?
あなた
mrkm
こりゃ気づいてへん顔や
hsrb
無意識なんですねぇ
kyng
お前には氷の魔力が宿ってる
あなた

びっくりしたように目をまん丸にしてる彼女にライが言う。
inm
あなたやみんなが困らないように氷の魔力の制御訓練を俺たちでやることにしたんだ
mrkm
ちゃんとサポートするから任せとき!

キリッとした表情をしながらカゲツはグッと手を突き出す。
kyng
ま、助けてやるよ。気が向いたらな
hsrb
ツンデレなんだから~
kyng
ツンデレじゃねぇ
hsrb
俺ももちろんサポートしますからね





















夜。
ひとりの部屋で眠りに落ちたあなたの夢に、影が差す。
黒い靄の中から、誰かの声が響いた。

『――戻ってこい。お前は“こっち側”の人間だろ?』

指先が震え、空気が凍る。
あなた
……いや、やめて……

『――お前の存在は人を、大切な人を傷つける』
あなた
……ちがうっ…
『――どうせまた傷つけるぞ』



『――お前の居場所はここだけだ』



ガバッ
あなた
……はぁっ……はぁっ……

いやな夢。

最近毎日見る。
あなた
……大切な人を、傷つける……

皆を傷つけるなんてダメ。

傷つけたくない。

絶対に。
あなた
……お水




















水を飲みにリビングへ向かい、蛇口を捻りのどの渇きを潤し、深呼吸をする。
あなた
……大丈夫。私は……
hsrb
私は?
あなた
わっ

急に後ろから抱きしめられびっくりするあなたにふふっと笑う。
あなた
…ショウっ
hsrb
…私は、なんて言おうとしたんですか?


優しく抱きしめながら問うショウだが、言わないといけない圧を感じ、あなたは素直に口を開いた。
あなた
……みんなを傷つけない
hsrb
……?
あなた
私の力はみんなを傷つけるって、夢で……


そういうとショウはまた笑う。
hsrb
あなた。大丈夫ですよ。あなたの力は人を傷つけたりしない。
俺たちがついてますしそれに……
hsrb
あなたの力は人を救う力にも成りえるんですよ?
あなた
…人を救う、力?
hsrb
そうです。
みんなが悪者にやっつけられそうになったときとか
hsrb
あとは~…暑いときに冷やしてくれたり?
あなた
……ふふっ私って便利だね
hsrb
そうでしょう?

ショウと二人でクスクスと笑いあうとさっきまでの悪夢の怖さが薄れていく。
あなた
ショウ、ありがとう
hsrb
いえいえ、なんなら一緒に寝ます?
あなた
……大丈夫
hsrb
え~


膨れるショウに抱きしめながら寝室に向かう。
あなた
……ショウ歩きにくい
hsrb
だってー
あなた
…はい、着いたよ。ショウ、離して
hsrb
やだ、一緒に寝る


だめ?と覗き込んでくる彼にしょうがないなぁとドアを開けた。














2人でベッドに入ると後ろから抱きしめられる。


hsrb
別に何もしませんから
あなた
当たり前


ショウの声が体温が心地よくてうとうとする。
hsrb
眠ってしまっていいですよ
あなた
ぅん…
hsrb
……おやすみ、あなた


眠ってしまった彼女の髪にキスを落とし彼も眠りについた。

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