携帯越しから聞こえてくるにれーくんの興奮したような声。
どうやら今日は学校で級長を決めるとかなんとかで蘇枋くんを始めに皆が遥を推薦したとかなんとか。
早速見回りをしていると猫が迷子になったとの報告。追い掛けていると忍者のように建物の壁を登ったとか.......
兎に角今日会った出来事を必死に教えてくれた。
任務終わりのこういう空き時間にも睡眠は取れたのだが、可愛い遥の友人のお話を聞かない訳にはいかないでしょ。
遥が楽しそうに友人と会話をする様子を聞いて頬を緩める。
悠仁と遥はよく似ている。
容姿で見ればそこまでだし、悠仁と違って遥は素直じゃない。
でも二人共根っからの善人で、一般人にしては素の運動神経が良すぎる
悠仁は宿儺の指を食べてこの世界に来てしまったけど、遥は何があっても指一本触れさせないようにしないと......
謝るにれーくんにいーよいーよ、と口にした後、とあることを思いついた。
その言葉を残し、グループ通話を抜けた。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。