第3話

7 . 学校には 。
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2025/01/05 11:00 更新
 
 あら 、 早かったわね 。 
 
藁谷蒼羅 。
 あ 、 うん … 、 その … 午前授業だったんだ 、 
 
 嘘をついてしまった 。

 学校からは連絡を届しないように頼んだから 、

 そう簡単にバレないだろう 。




 だって 、


 せっかく育てた子が虐めを受けているヴィランなんて 、

 子供の方から言えるもんじゃない 。
 
 あら 、 そうなの ? そういうことは早く言ってね 。 
 
藁谷蒼羅 。
 ごめん … 
 
 “ 頼っていい ”

 そう知って 、 楽になったと思ってた 。




 けど …
 
 
 
 やっぱり 、 言うのは怖い 。
 
藁谷蒼羅 。
 … ッ 、 
 
 … 、 早退 、 してきたの ? 
 
藁谷蒼羅 。
 え … ッ ? なん 、 なんで … ? 違う 、 よ ? 
 
 動揺して … 、 上手く笑えない … 
 
藁谷蒼羅 。
 … ッ 
 
 蒼羅 … 、 あのね 。 お母さん 、 思うの 。 
 
藁谷蒼羅 。
 … ? 
 
 せめて 、 せめてよ ? 
 
 






 学校は行きなさい 。 
 
藁谷蒼羅 。
 ぁ … 、 
 
 そしたら 、 別に何も言わないわ 。 だからせめて学校だけは行ってまともな人生を …
 
藁谷蒼羅 。
 うん 、 分かってるよ 。 実はちょっとだけ熱が出たんだ 。 
 
 あらそうだったの … ? 安心したわ 。 ゆっくり休みなさい 。 お粥でも作りましょうか ? 
 
藁谷蒼羅 。
 ううん 、 大丈夫だよ 。 今日は部屋で休むね 。 
 
 えぇ 。 












 
 あらそうだったの … ? 安心したわ 。 
 
 お母さんは “ まとも ” な人生を

 歩んでほしいと思ってる 。



 それはきっと僕のため 。

 でも 、






 学校は行きなさい 。 


















藁谷蒼羅 。
 それが1番辛いのに … 

























 
佐久間湊人 。
 おはよう ! 蒼羅 ! 
 
藁谷蒼羅 。
 おはよう 、 
 
 あの頃から佐久間くんは

 僕のことを名前で呼んでくれるようになった 。
 
 
 
佐久間湊人 。
 家で何かあったのか ? 
 
藁谷蒼羅 。
 え 、 ? 
 
佐久間湊人 。
 なんか 、 今日のお前元気ないからさ …
 
 こんな些細な違いに気づいてくれるなんて …



 友達と言うものは 、

 こんなにもあたたかいんだな 。
 
藁谷蒼羅 。
 … 心配ないよ 。 だって 、 
 


















藁谷蒼羅 。
 今は湊人が居てくれてすっごく心強いから ! 
 
佐久間湊人 。
 … ! おぅ 。 







 僕はお母さんの言う 、

 “ まとも ” な人間にならないかもしれない 。




 でも 、

 佐久間くん … ううん 、

 湊人が居てくれることが …












 何よりも心強いんだ 。









 だから僕は湊人が好き 。

 きっとこの気持ちは変えられない 。
 
 






 
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