第30話

祭り☼ 1
677
2018/07/20 10:59

『 じんちゃん一緒に祭りいかない? 』




スマホを手に取ると画面にこんな文字があった。


その連絡は


仲のいい友達からのものだった。
特に これといってやることもないしなぁ。
『 いいよ、いこ 』
そう適当に返事した。


ほんとは違う人と行きたかったんだけど。




でも自分から誘う勇気なんてないし、


向こうは人数が多いほうが好きだし、


向こうにとって俺はただの知り合いなんだから。
じんたん
暗いこと考えてんなぁ、、笑
じんたん
よしっ、準備っ!!


浴衣はどうしよう。


お金はどれくらいいるかな?


屋台でいっぱい食べたいな。




そんなことを考えてたら


さっきまでの暗い気持ちはどこかへいっていた。

??
じんちゃーん、迎えに来たよー
じんたん
いまいくーー!!!

?? side



じんちゃん、浴衣着てくれてるかな。
わくわくしながらじんちゃんが出てくるのを待つ。
じんたん
ごめんみやっ、待った?
miya side
みやかわくん
ううん、大丈夫だよ
じんちゃんは予想通り、いや、

予想を遥かに超えていた。
じんちゃんの浴衣の破壊力半端ないなあ。
みやかわくん
浴衣、着てきたんだ
じんたん
暑いかなーって思ったけど夏祭りだし!
じんたん
みやも着てきたんだね!
じんたん
めっちゃ似合ってる!!
みやかわくん
ありがと、じんちゃんも似合ってるよ
素直にかわいい、って伝えたいけど、


今の精一杯は “ 似合ってるよ ” 。


これでも前より進歩したと思ってほしい。


じんちゃんと知り合って最初の頃は


ろくに会話もできなかったんだから。
じんたん
みやあー
みやかわくん
んー?
じんたん
何食べる??
みやかわくん
いや、
食べることしか考えてないじゃん笑
じんたん
だってえ!!!
いい匂いするんだもん!!
みやかわくん
わかったから落ち着いて笑
みやかわくん
もうちょっとで着くから
じんたん
はーい、、
??
あれ?じんたん??






to be continued .

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