第42話

38.温かくて優しい大好きな家族。
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2024/02/03 06:15 更新
(なまえ)
あなた
ただいま。

セカイに行った次の日。


学校を終えて自宅に戻った私。
兄
おかえり。
今日はあなたの兄の名前くんが夕飯を作る日だ。

あなたの名字家はそれぞれのスケジュールを確認し、時間のある者が夕飯を作る。

家族の中でもあなたの兄の名前くんはとても手際が良くて特に美味しい。

将来の夢は一流の料理人と言っている。
(なまえ)
あなた
あなたの兄の名前くん、相談があるんだけどいい?

その言葉を聞いて、じっと私の顔を見るあなたの兄の名前くん。

何を作っているのだろうか。

白い何かを混ぜている。

兄
良いけど、その時は父さんも一緒な。

手を止めずにそう言う。



まるでこれから言う事が分かっているかのように感じた。








ーーーーーー




(なまえ)
あなた
お父さん帰ってくるの遅いね。
兄
仕方ないだろう。遅い時はもっと遅い。


私とあなたの兄の名前くんは先にお夕飯やお風呂を済ませてお父さんの帰宅を待っていた。 


ちなみに夕食は
『白身魚のムニエル、レモンバターソースがけ』
『野菜たっぷりキッシュ』
『リンゴ入り野菜サラダ』
だった。

すごーく美味しかった。









父
ただいま。
ごめんね、予定より遅くなっちゃった。

お父が帰宅したのは21時40分。


お父さんはプロのメイクアップアーティスト。

日本に戻って来てからは有名な舞台のメイクを担当していて、長引いて深夜に帰宅する事もある。
(なまえ)
あなた
お父さん、おかえり!
兄
おかえり。
夕飯すぐ出せるから待ってて。

待ってましたと出迎えた。

私はお父さんが大好き。

多分お年頃の女の子にしては珍しいんだと思う。

夕食を用意する為椅子から立ち上がるあなたの兄の名前くん。
父
あなたの兄の名前くんありがとう。
父
あら?あなたちゃん…
(なまえ)
あなた
お父さん、あのね!
父
ちょっと待って。飲み物入れるから。

父はあなたの話を遮って飲み物を入れた。

3人分の炭酸ジュース。
(なまえ)
あなた
この時間にジュース?

もうすぐ夜の10時。

この時間にジュースを飲む習慣は無い。
父
あなたちゃんの決断に乾杯しよっか。

イタズラっぽくニヤリと笑うお父さん。

驚いた。

本当に、父はなんでもお見通しだ。
(なまえ)
あなた
まだ何も言ってないのに…。
父
何年父親やってると思ってるの?
お顔の強張りが無くなってスッキリしてるわよ。

優しくそう言ってくれるお父さんに、私は肩の力が抜けた気がした。

私、強張ってたんだ。
(なまえ)
あなた
えへへ。
兄
前にエアリアルを作ってくれた所に関係あるのか?
(なまえ)
あなた
うん!
そこに入って、みんなとショーに出たいって相談しようと思ったの。
(なまえ)
あなた
あのね、
ショーはお客さんのリアルな反応を見られるし、バイト扱いだからお給料も出るの。
エアリアルだけじゃなくてお芝居もするし、演技力とか表現力もつくから今後の為にも良いと思ったの!!

思わず早口で言ってしまった。

必死さを変に怪しまれたらどうしよう。
父
あなたちゃんが決めた事なら、お父さんもあなたの兄の名前くんも応援するわよ。
兄
俺もショーに出るの良いと思う。
あ、夕飯作れない時は早めに言えな。
(なまえ)
あなた
お父さんもあなたの兄の名前くんも、ありがとう!

否定しないで認めてくれたお父さん。

不器用ながら応援してくれたあなたの兄の名前くん。

優しい家族に恵まれて、もしかしたら自分はとても幸せなのかもしれない。




晴れてショーに出られる事になった!

早くみんなに伝えたい!

早く明日になってほしい!!




いつものジュースが美味しくなった気がしたけど、ラベルを見ても変わっていなかった。

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