健人「どうして俺たちのこと助けたんですか、?」
風磨「えっ?」
健人「あなたは鬼を殺すことを目的に行動してるんですよね?なら、なんで俺らを助けたのか聞いてるんです」
風磨「それは、、」
聡「さっき笑ってたの嘘ですよね?」
風磨「、、」
聡「菊池さん、初めて会った時はすごく優しかった。でも今は、感情がないように見える」
風磨「っ、、」
勝利「どうして助けたんですか?」
風磨「、、あなたたちなら、変えてくれると思った。この世界を、、俺じゃできないことが、できる気がした」
ボソッ、ボソッと話し始める
風磨「ごめんね?あ、俺からの鬼殺隊士スカウトだから、考えといて、稽古してきます」
菊池さんは逃げるようにそそくさとこの場を去った
お館様「彼は、こういう子だよ。私からも君たちが鬼殺隊士になってほしいと思っている。でもこの仕事は死と隣り合わせ、人の命が散り行くのを、時には見てしまうかもしれない。それぐらいの覚悟はあるかな?」
、、、、
健人「俺は、なります。もうこれ以上被害を出したくない」
勝利「僕も、自分と同じ想いをする人をなくしたい」
聡「僕も、、目の前で人が死ぬことをなくしたい」
お館様「本当に、ありがとう」
お館様は深々と頭を下げた
お館様「ちなみに、菊池くんも同じようなことを言ってたな、」
健人「なんて、言ったんですか?」
『俺は、誰かの愛する人を守りたい』
健人「愛する人、、」
勝利「自分の愛する人じゃなくて、誰かのってどういうこと?」
お館様「私も彼の過去はよく知らなくてね、聞き出して欲しい。ずっと、何かを抱えてる気がする。暗いんだよ、鬼の話になると」
聡「そうですか、、」
お館様「私は、君たちには人を救う鬼殺隊士になってたくさんの人を、、菊池くんを救ってほしい」
健人「わかりました。がんばります」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!