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『 こ れ か ら も 傍 で 居 て く れ ェ … / / 』
『 … は い … っ ! 』
叶わない恋だと思っていたのは
間違いだったみたいだ。
…私は、幸せになってもいいのだろうか。
兄さん達は、苦しい思いをして…亡くなったのに。
本当は、生きていたかったはずなのに…、
……いや、私は幸せになってもいいのだ。
私がここに戻ってくる前に、
兄さんに言われたじゃないか。
『 幸 せ に な れ … っ』
…って。
兄さん。
…私、幸せになるよ。
師範と、新しい日々を生きる。
だからさ、兄さん。
そっちから、見てて。
私、今までにない 眩しい笑顔で…
これから生きるから…ッッ!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!