もう一度だけ、
身振り手振りをつけて言う。
さすがにこれ以上は噛み砕けない。
それでも半信半疑の顔をされたので、
俺は黙ってスマホを取り出した。
義父のトーク画面。
再婚の報告と、軽い近況報告。
ついでに、家の合鍵の話まで。
ぽかん、
という表現が一番しっくりくる。
可哀想に。
俺だったら、
ここまで事後報告だったら、
普通にブチギレてる。
すると、堪えていたらしい涙が、
また一気に溢れ出した。
ぽろぽろ、というより、
ぼろぼろ。
なにこの人超めんどくせーーー。
今度はなによ。
そう聞くと、
兄は鼻をすすりながら、震える声で言った。
…そりゃこっちもおんなじセリフだわ、
という言葉は、
頑張って喉の奥で飲み込んだ
↑ぜひ
交換宣伝ありがとうございます🙌🏻











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!