第7話

地獄への6歩
186
2024/01/11 13:30
____視点
僕はずっと愛されてた
そのはずだった
母親
や……やっと生まれたッッ(泣)
父親
あぁ……___にそっくりだ(泣)
母親
そうね……でも鼻はあなたにそっくりよ
父親
だな
母親
ふふっ
母親
あなたの名前は"初兎"よ
父親
初兎よろしくな
💜
んぎゃぁ!!(泣)
ぼくはたしかに産まれてから数年は愛されてた
双子の弟だっていたし、いっつも一緒にいた
僕と弟はいつまでも一緒にいた





















いや
































"いたつもり"だった
母親
"ほとけ"〜
🩵
ん?なぁにお母さん!!
父親
これから遊びに行かないか?
🩵
行きたい!!
💜
父さん
父親
ん?なんだ
💜
あの……僕……学校に行きたい
母親
だめよ
母親
あなたはここにいるだけでもありがたいと思いなさい!!
父親
そうだぞ
父親
お前みたいな「悪魔」がいたら悪霊がうつるのにいさせてやってるんだぞ?
父親
それなのに高望みするとは……
💜
あ……え…ごめん…な……さい
母親
さぁほとけ〜
母親
遊びに行こっか
🩵
うん……
父親
どうしたんだ
🩵
いや……しょーちゃんもいっしょにいきたいなって
父親
なんだそういうことか
母親
あんな「役立たず」なんかほっといていいのよ
🩵
でも
💜
いむくん
💜
ええから
🩵
しょーちゃん……
💜
ぼくはええから……な?
🩵
………
🩵
わかった
父親
いくぞ〜
🩵
うん
母親
初兎
💜
は……い
母親
掃除と洗濯をやっておきなさい
母親
終わらないと晩ご飯と朝ご飯抜きよ
💜
分かりました
母親
さぁいくわよ!
父親
アイスでも買っていこうか!
🩵
うん!
ぼくが6歳になったとき
ぼくといむくんの体に変化がおきた
いむくんは天使の羽がはえて
ぼくには悪魔の羽と頭に角がはえた
父さんと母さんはそれをみて
ぼくを醜い悪魔だと思いこんでしまった
だからぼくを「役立たず」や「悪魔」と呼んで
虐待を始めた
だけどいむくんは違った
いむくんは天使の羽がはえたから
父さんと母さんはいむくんを溺愛した
父さんと母さんはいむくんだけを愛して
ぼくは愛さなかった
学校なんか行かせてもらえず
毎日除け者にされて
家事を押し付けられて
たまに殴られて
いむくんと正反対の扱いをされた
ぼくはそんないむくんが羨ましかった
だけどたったひとりだけ
ぼくを愛してくれたから
嫌いにはなれなかった
だからぼくはあの日あのとき
いむくんを助けるために
「ほんとの悪魔」になろうとしたのかな?
💜
なんであんなことしたんだろう?
💜
………
💜
いむくんに会いたい
💜
たしかあの教会だったよな?
💜
見てみるか
💜
………あ……
そこには"苦しそうな"顔をしている
いむくんがいた
深夜の投稿大変申し訳ありません
やっと全員出てきましたね
これから6人はどんな困難を乗り越え、地獄へと進むのでしょうか……
それがどんな景色なのかは誰にも分かりません
その景色を決め、6人を楽園へ導くのは
あなたかもしれませんね
おっと、話が逸れてしまいました
ではこの先の楽しい楽しいお話をお楽しみに

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