目を見開いた一ノ瀬君が
次の瞬間、急に走り出して
私達と距離を取った。
すると、自分の手の甲を地面に擦り付けて
血液を出した、
血蝕解放 ─────
油断大敵 ・ 緊褌一番 、
① 闇雲に突っ込む
② 滑り込んで足元を狙う
③ ジャンプして上から来る
④ フェイントで逃げる
多分このどれかだろうな 。
さっきから何か呟いてるのは何だろう
大抵の未熟な鬼はこう攻撃してくる。
大きく上に飛んだ一ノ瀬君、
私も兄さんもきっと、
③だと断言していた。
そう呟く一ノ瀬君は、
兄さんに向けて1発、放った。
一ノ瀬君にしては、一生懸命の
1発だっただろうが、
兄さんにしてはされど1発 ,
どうでもいい物なのだ、
兄さんに呼ばれて、
兄さんの背中に隠れる形になる。
兄さんが持っていた傘から大量の
血が流れ出した。
血蝕解放 ──────
雨過転生
兄さんの血蝕解放によって
現れた弓を持った大量の兵隊たち ,
一ノ瀬君に向けて弓を向けていた、
兄さんが合図を出そうとした瞬間、
一ノ瀬君を乗っ取ろうとする血が、
一ノ瀬君自身の抵抗によって、
どんどん体に戻って行った。
体力切れで倒れ込んだ一ノ瀬君は、
どーよ、とでも自慢した様に
大声を出した。
兄さんを見ると顔を顰めている














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。