第27話

28話
132
2024/10/29 08:53 更新
僕は隠し持っていた小さい刃物を司の首元に向かって突き出した





結果として失敗に終わった、地面に叩きつけられ、背中に激痛が走った動けない僕を確認すると司は洞窟の方へと向かった
(なまえ)
あなた
(あぁ、結局、僕は司を止める事が出来なかった)
(なまえ)
あなた
(この左手首凄く強い力で握られたけど、折れて...はないな)
(なまえ)
あなた
(あぁクッソ、勢いよく地面に叩きつけやがって...まぁ殺そうとして僕の方が悪いけど)
(なまえ)
あなた
(あの時...覚悟が揺らいだ...あの攻撃が止められたのは僕の覚悟の揺らぎと司の野性的な反射...反応されないぐらいのスピード出てる自信あったのにな)
そんな僕の頭上を紙飛行機が通りすぎた
そしてその紙飛行機は木にぶつかり大爆発を起こした
(なまえ)
あなた
(あぁ、この匂い、ニトログリセリンか)
千空が司と話している...交渉かな...
(なまえ)
あなた
(もう指一本動かせない...疲れたな)
千空
あなた!
(なまえ)
あなた
千空!
(なまえ)
あなた
(まさか千空に呼ばれただけでこんなにも力が湧いてくるとは...)
すまなかった
(なまえ)
あなた
いいんだよ、いやむしろこっちの方が悪かったね
(なまえ)
あなた
千空、事態はどうなった?
千空
今から司の妹を探しに行く
(なまえ)
あなた
なるほどね、でもそれよりも先に羽京や他の人の怪我の対処だね、スチームゴリラ号も起こした方がいいだろう
(なまえ)
あなた
その為にはカセキさんかな?
千空
言っとくがてめぇも怪我人に入るからな
(なまえ)
あなた
反論出来ないな...実際もう指一本動かないよ
千空
司から左手首めっちゃ握りしめたって聞いたぞ
うん、強く力を入れてしまったからね、折れてないといいんだけど
(なまえ)
あなた
それは大丈夫、ただ痕ができてるねまぁそんな酷いものじゃないし、いずれ消えるよ
良かった...あと背中は...
(なまえ)
あなた
んー、自分では確認出来ないからな
(なまえ)
あなた
まぁ痛いけど問題無いよ
(なまえ)
あなた
探しに行こうか、
僕はゲンの運転するスチームゴリラ号改に乗っている
本来なら着いてくる予定はなかったのだけれどワガママ言って同席させてもらった
だけど肉体労働禁止令を千空に言い渡されたのでみんなを見守っている
作業も続き夕暮れになってきた
(なまえ)
あなた
(こりゃ明日に持ち越しかな?)
未来...
(なまえ)
あなた
!(見つけた?)
(なまえ)
あなた
(いいな...)
司の事は来る途中に聞いた
自分と似てると思った、でも彼には大切にする家族がいて、ずっとその為に戦ってきた
僕には大切にする、しようと思う人がいなかった、出来なかった あの家では
もしあの家で大切な物に出会えたら何か変わっていたのだろうか
変わっていたとして、そうしたら千空と出会う事はなかったのではないのか
未来ちゃんの復活の瞬間は僕には眩しすぎて見れなかった
一夜が明け
撤収の準備を進める人たちを横目に氷月が未来ちゃんに話しかけた
氷月
未来クン、石片がまだ沢山ついている、美女が台無しです顔を洗ってくるといいですよ、そちらの川で
(なまえ)
あなた
じゃあ僕も行こうかな、動いてないと落ち着かないんだよ
未来
えっと...
(なまえ)
あなた
あなた、よろしくね未来ちゃん
未来
よろしくなぁ
川に着いて未来ちゃんが顔を洗うのを待っている時、爆発音が響いた
(なまえ)
あなた
 (奇跡の洞窟...事故?いや、この感じは...)
未来
えぇ、爆発!?なんでなん?
うん、ちょっと見てくるよ
(なまえ)
あなた
ダメ、司 君は未来ちゃんのそばにいて
千空
そこから離れろ!未来、司!あなた!
僕は咄嗟に未来ちゃんを庇う体制になる

きっと心のどこかで信じていたんだ
司なら大丈夫だって
僕のそばに血が垂れて、鉄の匂いが鼻に漂って来る
見なくとも分かった、分かってしまった
彼は負けたのだと
氷月
背後から忍ぼうが寝込みを襲おうが霊長類最強の高校生獅子王司を消すことは不可能でした
氷月
司クン君に守るものさえいなければね
氷月
待っていたのは私ですずっと、このときを
(なまえ)
あなた
ダメだよ未来ちゃん、見ちゃダメ
司が川に落とされるのを千空が掴んで防ぐ
しかしその抵抗虚しく千空が氷月に押され二人諸共落ちてしまった
未来
兄さん...
コハク
千空!
クロム
司!
二人に続くように氷月も川に飛び込む
羽京
行こう川岸から下流を探そう
(なまえ)
あなた
...ゲン、未来ちゃんを、頼める?
ゲン
ぇ、うん
(なまえ)
あなた
羽京、そっちは頼んだよ
羽京
あなた...?
そうして僕は川に飛び込んだ
コハク
あなた!
(なまえ)
あなた
(大丈夫、別に無闇に飛び込んだ訳じゃない、氷月がリスクを犯すはずがないつまり行き着く先を知っているという事
それなら探すより同じ道を辿った方が早い)
(なまえ)
あなた
ゲホ、ゲホ
氷月
おや、あなたクンも来たんですか
千空
あなた!
氷月
丁度いい君はどうですか?
氷月
有能な人類のみを復活させる、脳の溶けた凡夫には全員消えてもらう!
氷月
君は人類に興味はないでしょう?
(なまえ)
あなた
...あぁ、よく知ってるね、僕自身でも最近自覚したばかりだと言うのに
(なまえ)
あなた
うん、確かに興味はないよ
でも、それでも千空が、大樹が、ゆずちゃんが、科学王国のみんなが、全人類を復活させようと頑張ってる
(なまえ)
あなた
僕はなんの目的もやりたい事もない空っぽな人間なんだよ
(なまえ)
あなた
ただ、そんな僕を千空は、みんなは受け入れてくれた
(なまえ)
あなた
は、それがただただ嬉しかったんだ
(なまえ)
あなた
なんにもない人間だから、みんなの目指す先が眩しかったんだ、私はその未来がみたい!
(なまえ)
あなた
私はみんなが、大好きだから
氷月
はぁ...君がそこまで脳が溶けているとは思いませんでした
(なまえ)
あなた
悪かったね、これが私なんだよ
(なまえ)
あなた
それに私は司に借りがあるんだその分は報いらないとね
(なまえ)
あなた
私が相手だ、氷月

プリ小説オーディオドラマ