第43話

第43話 🦁 ヤドリギの下で
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2024/12/14 16:04 更新
僕は初めてあなたの歌声の魔法を目の当たりにした。そしてその美しさと素晴らしさに目を奪われた。
けれどあなたの話では、月の光がないとこの魔法は使えないと言っていた。今夜は新月なのに、どうして使えたのだろう。

しかも側にはマルフォイがいて、あなたの手をしっかりと握っていた。今夜は新月にも関わらずあなたが魔女の姿でいられるのも、マルフォイが側にいるからだと知った。僕は2人の間に特別な何かがあるように感じた。
(なまえ)
あなた
ハリー!みんなに何とか話が出来たよ。
壇上でのスピーチを終え、あなたが僕の所に帰ってきた。僕はあなたがさっきよりもっと美しさを増している気がした。
僕は側に来たあなたの腰に手を回して、しっかりと抱き寄せた。あなたは少し驚いているようだった。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
よく頑張ったね、あなた。ここからは僕のパートナーだ。一緒にダンスを楽しもう。
(なまえ)
あなた
……うん。
あなたが恥ずかしそうに笑った。

音楽が始まり、僕たちはぎこちなく踊り始めた。あなたがチラッと目線を移した。その先に目をやると、パーキンソンと踊っているマルフォイの姿が見えた。僕はそれに気付いていないフリをした。

何曲か踊り、僕はあなたを椅子に座らせ飲み物を取りに行った。そしてあなたの元へ向かうと、あなたの周りには人だかりができていた。
セドリック・ディゴリー
セドリック・ディゴリー
ねえ、あなた。次は僕と踊らないか?
フレッド&ジョージ
フレッド&ジョージ
いやいや、次は俺たちとでしょ!
オリバー・ウッド
オリバー・ウッド
僕と一緒に行かないか?
スリザリン生(男子)
スリザリン生(男子)
俺だって一緒にダンスしたい!
多くの男子生徒に囲まれ、あなたは困った顔をしていた。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
みんな退いて!彼女は僕のパートナーなんだ。
僕は人だかりに叫んだが、声が届かなかった。
その時だった。

マルフォイがあなたと男子生徒の間に立って言った。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
今夜のあなたのパートナーはポッターだ。まず、ポッターに許可を得るのが礼儀じゃないのか?
マルフォイがそう言うと、今度はその人だかりが僕の方へ押し寄せて来た。
セドリック・ディゴリー
セドリック・ディゴリー
やあ、ハリー。パートナーを代わってくれないか?
フレッド&ジョージ
フレッド&ジョージ
いや、俺たちが先だ。良いだろ?ハリー!
オリバー・ウッド
オリバー・ウッド
きみは前からあなたが女の子だって知ってたの?
スリザリン生(男子)
スリザリン生(男子)
もちろん、そうだろう。でなきゃパートナーにしないよな。
僕はみんなに囲まれて、動けなくなった。

しまった。
きっと今の間にマルフォイはあなたを連れて行ってしまったに違いない。
僕は慌てて人だかりを抜けた。

しかし僕の予想に反し、そこにマルフォイの姿はなくあなたは今度は女子生徒に囲まれていた。
ハッフルパフ生(女子)
ハッフルパフ生(女子)
あなた素敵ね!
グリフィンドール生(女子)
グリフィンドール生(女子)
よく長い間ばれずに過ごせたわね。大変だったんじゃない?
スリザリン生(女子)
スリザリン生(女子)
ねえ、ポッターと付き合ってるって噂、本当なの?
あなたは困った顔をしていたが、男子生徒に囲まれている時より嬉しそうに見えた。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
みんなごめん。今日は僕のあなたなんだ。
僕はそう言って、あなたの手を引いて、そこから連れ出した。
「やっぱり噂は本当なんだ!」と騒いでいる女の子達の声が後ろから聞こえてきた。

僕は正直マルフォイの行動に驚いた。以前の彼ならきっと今の間にあなたを連れ去っていたはずだ。
このマルフォイの変化に、僕はあなたと彼の間の特別な何かを感じずにはいられなかった。
僕はあなたを人の少ない大広間の隅まで連れて来た。
僕たちの頭上にはヤドリギが飾られていた。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
あなた、どうして僕がきみとパートナーになったかわかる?
(なまえ)
あなた
え?相手が誰もいなかったからじゃ……
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
違うよ。
僕はあなたの言葉を遮るように言った。そしてあなたの目を見つめた。
僕はあなたの肩に手を置いた。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
きみのことが……好きなんだ。
(なまえ)
あなた
えっ……!?
あなたが動揺したように目を見開いた。そしてしばらく黙っていたが、口を開いた。
(なまえ)
あなた
……ハリー、私……!
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
あなた。
僕はあなたが何か言う前に口を挟んだ。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
ヤドリギの下にいる男女はキスしなきゃいけないんだよ。
(なまえ)
あなた
…っ!
あなたが驚いた顔で口をつぐんだ。

僕はあなたの顔を両手で包み込んだ。そしてゆっくり顔を近づけた。
あなたは全身に力を入れ、目をぎゅっと閉じた。

僕はあなたの頬に優しくキスをした。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
きみが誰を好きでも……僕はきみが好きだ。
(なまえ)
あなた
ハリー……ごめんなさい。
あなたが哀しげに僕を見た。

その後ろの方にマルフォイの姿が見えた。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
そろそろパートナー交代の時間だ。
僕がそう言うと、マルフォイが声をかけてきた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ポッター、ダンスのパートナーを代わってくれないか?
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
うん。あなたもそれでいいね?
僕がそう言うと、あなたは微笑んで言った。
(なまえ)
あなた
…ありがとう。ハリー。
僕はパートナーを代えて踊る気にはなれなかった。
あなたとマルフォイを残し、僕は大広間を後にした。

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