なんとなく察した。
きっと、私、今日プロポーズされる。
私が言った言葉。
半年経って同じ気持ちならプロポーズしてって。
あれから半年経った。
たぶん、いろいろ計画してる。
彼はサプライズでいろいろ動いてるんだと思う。
でも、隠すの下手すぎ。
私が彼の家に行ったとき。
指輪の予約受け取りの控えがテーブルに置きっぱなしだった。
受取日は今日。
…私の彼氏は詰めが甘い。
気づかないふりして様子見てたら、慌てて鞄にしまってた。
…かわいいんだけど。
今日は何も知らないふりして、成り行きに任せる。
彼が私のために一生懸命考えてくれたプロポーズ。
すごく楽しみ。
……今日、だよね?
それとも、他に用意できてないものがあって、先延ばしにする…?
まぁ、それはそれで楽しみ。
それにね、私、彼に言わなきゃいけないことがある。
それは、プロポーズされてからかな。
どこに連れてかれるのかな。
期待と不安でいっぱい。
期待のほうが多めだけど。
チョコ好きの私。
チョコ作りしてる工場。
見学して、試食させてくれるところ。
さすが、私の彼氏。
私のツボを押さえてる。
と言っても大それたところじゃなくて、ただ機械が動いてる様子を見てるだけ。
1時間くらいの暇つぶしにちょうどいい場所。
しばらくチョコ製造を見て、直売店でチョコ買った。
ついでにお兄ちゃんへのお土産も買っといた。
チョコに関しては恨まれると面倒だから。
さぁ、ディナーで何が起こるのか。
予約したホテルはかなり有名なところ。
…ドキドキしてきちゃった。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!