第63話

62
1,266
2025/01/08 09:00 更新
-重岡side-

半年経ったらプロポーズ───

あなたとそう約束してから半年経った。

自分で言うのもなんやけど、ラブラブや。

みんなからはバカップルって言われんねん。

しゃあないやん。

俺、あなたのこと大好きすぎるんやもん。

この半年間は、時間が合えばどちらかの家に行ってデート。

家も歩いて30分くらいの距離やから、全然苦やない。

休日は、予定が合えばデート。

普通のカップルやで。

一緒に過ごせば、相手の嫌な部分も見えてくる。

もちろん、ケンカもした。

…だいたい、俺が悪いんやけど。

合わへん部分は何度も話し合った。

お互い納得するまで。

せやから、関係は良好。

彼女は過去にあったことも話してくれた。

高校、大学時代。

いいことも、悪いことも、全部。

おかげで好きが増してもうた。

今日は、人生二度目のプロポーズをしようと思っとる。

俺は休みやけど、彼女はイベントがあって昼過ぎからデート。

準備の時間はたっぷりある。

まず、予約したアイテムたちを迎えに行くで。



彼女の会社の前。

車で迎えにきた。

予定通りのドライブデート。

俺の愛車の……軽自動車。

燃費ええし、小回りきくし、お気に入りや。

あなたも運転するからこれでええねん。
あなた
ただいま。遅くなってごめんね?
しげおか
全然。お疲れさん。
彼女が乗り込んでから気づく。

濵ちゃんがニヤニヤしながら手振っとる。

…無視して出発。
あなた
今日はどこ行くか決めてるの?
しげおか
おん。
あなた
お昼食べた?
しげおか
おん。あなたは?
あなた
軽く食べた。
しげおか
ディナーの予約しとるんやけど、お腹すかへん?
あなた
うん。お菓子あるし。
しげおか
お菓子?
あなた
うん。大毅くん、あーん!
しげおか
へ?あ…
口の中に何か放り込まれた。

…甘い。

でもうまい。

クッキーか。
あなた
どう?
しげおか
うまい。甘さ控えめやな。
あなた
よかった。昨日作ったの。
昨日はお得意様との接待やった。

会えへんかった。

その間に作ったなんてほんまエモい。

でも…
しげおか
は?手作り?はよ言うてや。もっと味わって食べたのに…
あなた
おいしいって言われたらそれで満足なの。ありがとう。
しげおか
こちらこそありがとう。
な?

俺の彼女、相変わらずかわええやろ?

うまくいけば、俺の婚約者。

男、重岡。

やったるで。

プリ小説オーディオドラマ