あれから3年───
私たちの家が建った。
私が設計。
彼が内装デザイン。
建築はうちの会社が提携してる大工さん。
インテリアは彼の会社のみんな。
みんなに愛されて、作られた家。
彼も私も大満足。
溺愛しすぎる大毅くんと
2才になったおてんば娘と
私たちの家。
小さい庭で走り回る父娘。
ずっと見てられる。
私の癒しの時間。
永愛が私の足にダイブ。
抱き上げて縁側に座った。
彼も私の隣に座った。
幸せだな。
癒される。
永愛はまた暴れたくなったのか、小さいすべり台にトテトテと歩いていった。
2段ほどの階段をのぼって、すべる。
それをひたすら続ける。
名前の由来はトルコキキョウ。
花言葉の「永遠の愛」。
もう一つの花言葉の「思いやり」ある子になってほしくて。
彼がひたすら悩んでつけた。
焦らしすぎたかな。
すごい表情してる。
3年前と同じように、鞄から母子手帳ケースを持ってきた。
昨日、もらってきた。
前回と同じ流れ。
まず、エコー写真プリントしたのを渡した。
母子手帳とマタニティマークを並べた。
走りながら彼にダイブする娘。
なかなかすごい勢いで。
彼は私と娘を同時に抱き締めた。
彼の愛情は何一つ変わってない。
まっすぐ伝えてくれる。
出会い方なんて重要じゃない。
どうやって過ごしたか。
普通じゃなくていい。
私たちらしく。
これからも愛し合っていく。
お前なんか好きにならへんって言ってた人は、
私を溺愛してます。
fin.













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!