第8話

月と神と狼
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2024/06/19 09:00 更新
闇夜院メイリュウ
メイ、ハティだから。
桔梗路カイコ
キツネはシロだな。
早緑キツネ
言ったでしょ。あたしはシロ。
でも、とメイリュウが口を裂いて笑った。
闇夜院メイリュウ
フェンリルが見破れるわけないよ。
メイリュウが吊られた。
闇夜院メイリュウ
みんなメイが連れて行ってあげるよ。
そう言い残しメイリュウは絵画になった。
視界に奇妙なものが入った。
投票は終わっていない。
焦点を合わせるためにふと視線をあげると中央に狼が佇んでいた。
白く、大きな狼の化け物。
直感でそれがわかった。
そいつは曖昧な輪郭を揺らしながらライリュウに迫った。
カイコが呟いた。
桔梗路カイコ
フェンリルだ。
がたん、とライリュウだった絵画が床を打った。
カイコが退場したのを見届け、狼はぐりんと方向を変えた。
狙われたのはカラカル。
逃げようとしたが、狼の方が一瞬速く、カラカルは絵画に変わった。
がん、と無慈悲な音が響く。
最後にフェンリルはある参加者の方を向いた。
カイリュウだ。
カイリュウが口を開いた。
言葉を言い終える前にがたん、と音がなった。
桃原フクロウ
……投票終了だ。魔女の能力発動の時間だ。
すとんとまぶたが落ちた。
早緑キツネ
嘘……。
耳がキツネの困惑した声を捉えた。
赤村ハヤト
キツネまさか。
早緑キツネ
……能力が使えない。
やっぱり、と思った。
狼が一番厄介な魔女を封じないわけがない。
だってこの1手で勝率が変わるから。
柔らかく目が開いた。
早緑キツネ
多分あたしが襲撃される。
誰も応えなかった。
朝になった。
桃原フクロウ
襲撃で退場したのは早緑キツネだ。
最終日が幕を上げた。

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