『 好奇心 』
それは、単なる 知識欲であり、
己を満たす手段である。
オレは、ずっと "それ" に従って 生きてきた。
"それ" だけを糧にして、 心配する兄に背を向けて、
ただ、"興味深いもの" だけを見て。
自分の好奇心を満たすためなら、
"それ" に殺されたって構わない。
いつだって、 ボクは そう あるべきなはずだった。
██XX年 / █月█日 / 深夜
█を見た。ほんの一瞬だった。
だが、それは 紛れもなく█であった。
こっそり家を抜け出して、訪れた██の██で。
ボクの中で、好奇心が渦を巻く。
理解したい。知りたい。解明したい。
ボクしか知らない、ボクだけの██を。
██XX年 / █月█日 / 朝
"それ"は どうやら、
あまり 人々に知られていない█らしい。
資料も、██も、██も、殆ど 見つからなかった。
これは 想像以上に 時間がかかりそうだ。
██XX年 / █月█日 / 明け方
ある図書館にて、█について書かれた文書を発見した。
それ曰く、█は 出会った者の願いを叶えるらしい。
『出会った者』とは言うが、
それは █と対話ができて初めて、対象となるようだ。
願い。もし、█とまた逢うことができたら、ジブンは 何を願うだろう。……
██XX年 / █月█日 / 夕方
ああ、逢いたい。早く、一刻も早く。
願いなら もうとっくに決まっている。
自分の願いなんて、初めから 分かっていた。
とにかく、早く アナタに逢いたいのだ。
██XX年 / █月█日 / 深夜
このまま、何もせず 立ち尽くしていたところで、アナタには逢えない。願いは叶わない。
行動を起こすしかない。██を叶えるために。
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🌻












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。