康二side
俺は先輩の何をしとったんやろか…
今まで全然気づかんかった…
俺はこの日、先輩の隠してたひみつを知ることになる……
ある日の昼休み、
俺は校舎の1階にある自販機でジュースを買ってたら、廊下の向こう側に阿部先輩らしき姿を見つける。
でっかい声で先輩呼ぼうと思ったけど、
先輩多分電話してはった。
スマホ耳に当てて誰かとお話してるように見える。
お俺は声掛けんのをやめて 、先輩の後を追っかけてく。
保健室の前まで行くと、先輩は耳にあててた携帯をおろし、扉を開けて中に入ってく。
俺は心配になって静かに保健室に入る。
やけど、そこには先輩の姿はなかった…
その時…
ギシギシッ…
そんな音が聞こえたんは、真っ白なカーテンが引かれた向こう側のベッドが置いてあるとこ。
白いカーテンの向こう側には人影が見える。
そこからは、とても可愛らしい声が聞こえたと同時に、なんかめっちゃ嫌な予感がした。
まさか……まさかな…
阿部先輩に限って、そんな事ないよな…
阿部先輩の声に、俺の心臓は『ドキッ』としたと同時に『ズキッ』と痛んだ……
俺はゆっくりと。足音を立てへんようにカーテンの方へ近づく。そしてカーテンの隙間から、そっと中を覗く…
俺は、見た瞬間に絶望した。
俺の目に飛び込んできた光景。ベッドの上に座ってる2人は、抱き合ってキスをしてた……
キスをしながら、2人はベッドの上に倒れ込む……
耐えれへんくなった俺は……
震えた手でカーテンをつかみ、勢いよく
カーテンを開けた。
とても焦ったような、阿部先輩の表情。
相手の方は女性かと思いきや、とても可愛らしい男性の方。名前は知らんけど、顔は見た事がある…
俺は、ショックと受け入れられない現実に遂には涙を流してしまった……
俺は、涙を流しながら。その場を立ち去った。
阿部先輩の声は聞こえたけど。その声すらも無視して
保健室を出てく。阿部先輩が他の人とキスをしていた。先輩は、俺の彼氏やのに。
、
泣きながら廊下を歩いていると、後ろから追いかけてきた阿部先輩に腕を掴まれた。
正直、今はものすごい嫌。俺に触れないで欲しい……
ごめんって誰に、何に謝っとるん?
浮気したことか?
俺への気持ちは嘘やったって事か?
本気やなかったんか?
友達とかに罰ゲームとして言われたことやったんか?
考えれば考えるだけ、自分を苦しめる…
先輩は泣いてる俺をすごい力で抱きしめた。
だから、触らんでってゆっとんのに…
この世界は、俺の都合の悪いようにできとんのかいな…
そんな簡単に『好き』やなんて言わんとって…
俺のことが好きなんやろ?、
じゃあ、なんで他の男とあんなことすんの?
いつまでたってもキスさせてくれへん俺に呆れたんか?
そんな、甘えたような声で俺を呼ぶなよ…
俺は、勢いのあまり先輩の体を突き放してしまった…
先輩の手が、泣いてる俺の頬に触れる。
俺は、その手を振り払った。
俺が傷ついたんに…
先輩が傷つかせたんに……
なんで先輩が、被害者ヅラしとんの?
なんでそんな先輩が傷ついたような顔すんの?
……はぁ?どうゆう意味?
何言ってんの?好きに決まっとるやん…
今更何よ…なんでそんなこと聞くん?
そう言って、先輩が顔を近づけてきた。
その瞬間、俺はまた顔を背けてしまった…
先輩の声には少し棘があり冷たかった。
やっぱり、先輩が浮気したんも俺のせいなん?
今まで言ってくれてた言葉は嘘やったん?
俺がキスしたいって思えるまで待つって
言ってくれたんも?
全部全部、嘘やった?俺のせいやった?
なんか、間あったよな?
その間をまた、俺を混乱させてくる…
先輩は嘘つき…
もう騙されへん。
全部嘘やったんや。今までの優しい言葉も全部…
俺を騙して、いつから他の男の子と、キスしてたん?
もう、無理や、俺…
こんな形で私の恋が終わるなんて思っとらんかった…
先輩は俺の瞳を真っ直ぐに見つめる。
先輩の言葉に、胸がいたんだが俺は頷いた。
先輩の手を振りほどいて、俺は先輩に言った。
俺は先輩をその場に残して、走っていく。
この言葉を聞いた時、すごい寂しかった。
でも、追いかけられたとて、
俺は先輩を突き放すことしかできひん。
俺は傷ついたんだ。
やから、先輩を信じることすら出来ひん
優しい笑顔も。
優しく握ってくれた、暖かい手も。
俺をドキドキさせてくれた甘い言葉も。
全部俺だけのものやと思ってた。
でもちゃうかった…
阿部担、佐久間担のみなさん。
本当にごめんなさい(*_ _)
これでも見てくれる人はこれからも
よろしくお願いしますm(*_ _)m











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。