私には帰る場所がないので、
左手さんと共にハウスに戻る。
私の居場所は、帰る場所は、ここなのだ。
そう改めて思って、悲しくなる。
私は皇さんに文句を言える立場じゃない。
ワガママを言える立場じゃない。
3人は優しいから。
あの時、幼くて、
ひとりじゃ何もできない、
そんな私が、
助けを求めてしまったから。
断るに断れなかった。
だから、私はここにいる。
ここにいられる。
やはり、目を合わせられない。
何事もないかのように
笑ってくれる皇さんの顔が見れなくて、
俯いてしまった私の頭を、
左手さんが荒っぽく撫でた。
その温もりに、安心に、
私は3人に見守れながら、
泣いてしまった。
コメントめっちゃ嬉しいのでじゃんじゃんください











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。