第23話

23話
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2025/12/31 00:11 更新




   気づけば言い合いは
   ヒートアップしていた。



   まさに、
   売り言葉に買い言葉。





皇 千ト
 先に手を出したのは
 あなたちゃんでしょっ 
あなた
 ちがう!
 あっちが馬鹿にしてきたから、! 
皇 千ト
 だからって殴っていい理由にはならない! 
あなた
 あんな奴に謝るとか、
 死んだ方がマシだよ!! 





   皇さんは
   言い方こそ柔らかかったが、

   確実に怒っていた。


   それでも、私は
   謝る理由が見つからなかった。





   頭の熱が冷めてきて、

   私は正直に
   思ったことを言ってしまった。


   あくまで冷静に、

   だけれど、
   頭の中は整理されていなかった。




あなた
 皇さん、あなただけは、
 私の味方してくれると思ってた。 
あなた
 でも、やっぱり、
 私はずっとひとりなんだね 







   ______あなたの顔なんて、二度と見たくない。

   そう吐き捨てて、私は外に飛び出した。


   言ってから、物凄く後悔した。






星喰 左手
 よぉ 




あなた
 …左手さん 




   公園のベンチで
   楽しく過ごしている家族を眺めていたら、

   左手さんがやってきた。


   私を慰めに来たのだろう。

   その優しさが、変に嬉しかった。




星喰 左手
 おーおー、泣けよ。
 子供は泣くのが仕事だろ? 
あなた
 っ、…… 




   私は赤ちゃんじゃない!

   と反論はできなかった。



   後悔だけが、私の頭を繰り返していた。




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