この手紙を、インヴェルノに捧げる。
____________I dedicate this letter to inverno.
伝えなくてはならなかったからだ。
____________because I must had to tell I loved you.
永遠に眠ってしまった貴方に、“ 愛していました ” と。
____________To you who have fallen asleep forever.
私が貴方に伝えなくてはならないのはここまでだ。
ただ、三文の手紙。
伝えたいことは沢山あって、でも、いつか貴方が目覚めた時の枷になりたくはなかった。
でも、もう少しだけ綴らせて欲しい。
大丈夫、貴方には読めない日本語で書いているから。
貴方はきっと、日本語を話せる人がいなくなった時に目覚めるのでしょう。
だから、この言葉はただ私の心残りを無くすために書いている、ただそれだけだ。
そんな、自分勝手な手紙を、どうか許して欲しい。
この手紙は、いわば私の遺書のようなものだ。
二度と届かないこの感情を紙に書き残し、誰にも読まれないまま灰になるだけの言葉。
それでも、私は貴方を愛していた。
例え、この感情が貴方に伝わらないとわかっていても、私は貴方を愛していた。
今となっては貴方の気持ちなどわからないし、貴方が私のことをどう思っているのかすらわからない。
それでも、愛していたんだ。
愛していたいんだ。
どうか、どうか。
まだ、子供みたいに未練がましく泣き喚いても許される今のうちに。
_______________この愛に、終わりを告げよう。
インヴェルノ、まだ眠っているのでしょう。
この愛は、インヴェルノに捧げます。
どうか、貴方はこの手紙を忘れて下さい。
I loved you.












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!