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第1話

「人殺し」
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2020/10/11 08:12
「殺し屋さん」

貴方は殺し屋さん 。



私は中学2年生 女子バレー部(以下 女バレ)に所属してるんだ。最近女バレではある事が流行ってるんだって。

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「援交」

援交って簡単にお金が稼げるらしい。SMSで適当に相手探して , やらないようにルールつけてホテル行ったら相手の人が風呂入ってる間に金とって,帰る。簡単でしょ?だから皆軽々しくやってるらしい。

”私は絶対しないけど”

───(数日後)────

「ねぇ, 〇〇も援交しようよ」

部活終わり, 着替え中に1人の部員にそう話しかけられた。私は少し戸惑い え … ? と声を漏らした。その部員は続けて言った。 みんなしてるんだし , しようよ 私はごくりと唾を飲んだ。みんな…みんなか… 私は少し考えこう言った。「うん。いいよ。みんなやってるんなら」そう頷きながら言った。”赤信号 みんなで渡れば怖くない”そういうコトワザもあるくらいだし…”少しくらいなら”いいよね … ?


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そして,私はこの前初めて援交をした。本当に簡単に4ヶ月分のバイトの給料が数十分のうちにすぐに手に入った。こんなに簡単なものなのか。 心の中でそう呟いては少し口角をあげ ”味をしめた” その後 私はSMSで色々な人と援交をした。


”塵も積もれば山となる”
そんなコトワザが私の心の奥底で響いた。


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「さて…今日の相手は誰かな」某マッチングサイトで出会った相手のアイコンの写真を確認した。今までの優しくて精悍そうな相手とは違い。今回は少し怖そうな男性だ。正直不安もあったがその男の人が 6万円あげる と相場より高めな値段を出してきたのだ。 だから私はそれに釣られ 「はい。行きましょう」と言ってしまった。それが失敗だったんだ。

その男性と建物の中へ入ると風呂へも入らずに布団へ入った。私は心の中で ”やばい。”そう感じた。男性は中々布団へ行かない私に痺れを切らしたのか少し怒りながら私を布団に引きずり込む。

────(産婦人科)────

「おめでとうございます !! おめでたですよ 」

最近生理不順や吐き気を催すので まさか とは思ったが, 本当にそうなんて… 私はその言葉を聞いた時絶句した。そして,医師からは「…見た所お若いですが心当たりは?」と聞かれ 私は咄嗟に 「いえ。ないです 」と答えた。嘘_本当はある。”あの時だ。”と確信着いてる。だから私はその男性の所へ言った。そしてお腹に子供がいることも, これからどうするかも全て。するとその男性は「金はやるから堕ろせ」そう面倒くさそうに…冷たく言われた。私は泣きそうになった。どうしよう親にも…友達にもなんて言えばいいんだろう。このことが知られたら絶対に怒られる。そんな事が頭に過った。だが,そんな事よりも大事なことがある。「お腹の子は殺されるの?」と,私はそんな事したくない。だって,紛れもなく私の子なんだもん。堕ろしたくない。この目でこの子を見てみたい。それで頭がいっぱいになり, その男性を睨みつけこういった。

「人殺し 」

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