第2話

2.カウンセラー
439
2025/09/11 00:56 更新




あなた
ヤッホ、昨夜は良く寝れた?
鷹見啓悟
 …… 




俺と然程年齢は変わらない俺より一回り大きい女の子。



子供とは思えない口調は元々のものなのか、偽っているのか。



定かではないが、カウンセリングをする為だけに用意された部屋には奥にソファーがあり



机で区切ってから手前にソファーが置かれている。



つい昨日俺のカウンセラーとして対面した女の子だ。



純粋にキラキラとした笑みを向けてくる彼女に俺はどうせ無駄か、なんて考える。



適当に嘘でもついて、終わらせてしまおう。



鷹見啓悟
よろしく、お願いします
あなた
うん、よろしくね。



女の子はそう言うとにっこり笑い紙とペンを机に置いた。



机に置かれた紙には'' 記録 ''と書かれており、まだ白紙だ。


鷹見啓悟
 …… 
あなた
 …ねえ、君さ私に話たい?
鷹見啓悟
…?
あなた
私に君の悩み事話たいか聞いてるの



本当に歳の近い女の子なのだろうか。



大人びており、小さな大人に見える。



あなた
私はさ、話たくなければ話さなくて良いと思ってるんだー
あなた
そもそも会ってまもない相手にさ、悩み打ち明けるって難しくない?
鷹見啓悟
 …… 
鷹見啓悟
うん、
あなた
だよね!私も嫌だもん!
あなた
じゃあ無理に話さなくて良いから私の独り言付き合って!



女の子はそう言い'' 記録 ''と書かれた紙に'' 変化なし ''と書きペンを置いた。



自身の事を言わなくて良いなら楽か、なんて思い俺は静かに頷いた。



あなた
えへ、ありがとう
鷹見啓悟
 …… 
あなた
私ね?まだ12歳だけどね、こうやって色んな人の悩み聞かないとなんだって。
あなた
でも私も初めてのお仕事だから話やすい相手で鷹見くんの担当になったの。
あなた
年が近いとかそう言う理由かな!
あなた
でも私は言いたくない事を無理やり聞き出すの嫌いだからさ!
あなた
キミが話したくなるまで待ってあげるね
鷹見啓悟
 …!



にっこり笑い俺をみてくれる女の子。



俺は持っていたエンデヴァー人形をぎゅっと抱き締める、



鷹見啓悟
うん…
あなた
…エンデヴァー好きなの?
鷹見啓悟
うん、
あなた
私もエンデヴァー、好きだよ



そう言い微笑んでくれる女の子。



優しくて安心する女の子だ。








あなた
おはよ!
鷹見啓悟
……おはよう、



次の日も毎日1時間、女の子と顔を合わせる時間があった。



好きな食べ物や嫌いな食べ物、好きな遊びなど様々な事を聞いてきた。



喋り方や雰囲気は大人に近いがそれでも子供らしさがあり安心する。



あなた
鷹見くんはさ、ヒーローになりたいの?
鷹見啓悟
うん、なりたい



多分、これが、俺がまともに受け答えをして女の子を視界にいれた時だと思う



その時、初めてみた、優しそうな期待に満ち溢れているようなそんな笑顔を向けていた。



あなた
良いね。ヒーロー、カッコ良いよ。
あなた
鷹見くんなら、なれるよ、
あなた
カッコ良いヒーローに
鷹見啓悟
……!



女の子、基いあなたさんはそう言った。



色んな大人たちになれるよとヒーローになれると言われ続けたが



それは'' ホークス ''としてだったと思う。



ただ、あの子だけは俺を鷹見啓悟としてヒーローになれると言ったのだ。



小さくてまだ純粋な俺にはその言葉ひとつだけで救われた。



鷹見啓悟
あなた、さん
鷹見啓悟
また明日も、話してくれる?



ぎゅっと目を瞑りエンデヴァーを抱きしめる。



あなた
うん、明日も明後日も、キミが望むなら毎日会って毎日話そう
鷹見啓悟
…うん!



俺の専属カウンセラーはとても優しい。







半分寝ながら書いたからどっかおかしい気がするけどご愛嬌って事で(?



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