俺と然程年齢は変わらない俺より一回り大きい女の子。
子供とは思えない口調は元々のものなのか、偽っているのか。
定かではないが、カウンセリングをする為だけに用意された部屋には奥にソファーがあり
机で区切ってから手前にソファーが置かれている。
つい昨日俺のカウンセラーとして対面した女の子だ。
純粋にキラキラとした笑みを向けてくる彼女に俺はどうせ無駄か、なんて考える。
適当に嘘でもついて、終わらせてしまおう。
女の子はそう言うとにっこり笑い紙とペンを机に置いた。
机に置かれた紙には'' 記録 ''と書かれており、まだ白紙だ。
本当に歳の近い女の子なのだろうか。
大人びており、小さな大人に見える。
女の子はそう言い'' 記録 ''と書かれた紙に'' 変化なし ''と書きペンを置いた。
自身の事を言わなくて良いなら楽か、なんて思い俺は静かに頷いた。
にっこり笑い俺をみてくれる女の子。
俺は持っていたエンデヴァー人形をぎゅっと抱き締める、
そう言い微笑んでくれる女の子。
優しくて安心する女の子だ。
次の日も毎日1時間、女の子と顔を合わせる時間があった。
好きな食べ物や嫌いな食べ物、好きな遊びなど様々な事を聞いてきた。
喋り方や雰囲気は大人に近いがそれでも子供らしさがあり安心する。
多分、これが、俺がまともに受け答えをして女の子を視界にいれた時だと思う
その時、初めてみた、優しそうな期待に満ち溢れているようなそんな笑顔を向けていた。
女の子、基いあなたさんはそう言った。
色んな大人たちになれるよとヒーローになれると言われ続けたが
それは'' ホークス ''としてだったと思う。
ただ、あの子だけは俺を鷹見啓悟としてヒーローになれると言ったのだ。
小さくてまだ純粋な俺にはその言葉ひとつだけで救われた。
ぎゅっと目を瞑りエンデヴァーを抱きしめる。
俺の専属カウンセラーはとても優しい。
半分寝ながら書いたからどっかおかしい気がするけどご愛嬌って事で(?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。