第2話

ドタバタの1日
378
2021/01/03 06:10
あなたside
私は堀あなた。
大好きな堀夏喜くんと同じ苗字。でも、血が繋がっているわけではない。
今日も重い足取りで学校に行く。
あぁ、こんな生活、早く終わればいいのになぁ。
クラスの子
クラスの子
あら、堀さーん??
(なまえ)
あなた
…はい?
クラスの子
クラスの子
今日もそんなくだらない写真見てんのw?
クラスの子
クラスの子
私たちが破っといてあげるわw
そう言って彼女が破こうとしていたのは、なっちゃんのブロマイド。
(なまえ)
あなた
っ、やめてっ!!
クラスの子
クラスの子
ふっ、ムダな抵抗よw
私の世界からまた光が消えてしまった。
昼になった。
私の昼は何も平和ではない。
(なまえ)
あなた
……ない!
クラスの子
クラスの子
あ、あなたのお弁当なら全部捨てといたわよww
(なまえ)
あなた
っ…なんで。
クラスの子
クラスの子
汚いお弁当を捨ててあげたんだから感謝してよねw
(なまえ)
あなた
………
私は放課後も忙しい。
クラスの子
クラスの子
今日私たち放課後教室とトイレの掃除当番あるんだけど、代わってくれるよね?
(なまえ)
あなた
ムリ。バイト。
クラスの子
クラスの子
ふーんじゃあ、これ捨てていい?
(なまえ)
あなた
そ、それは、ダメっ!
FNTカプセルで当てたなっちゃんのグッズだった。
クラスの子
クラスの子
じゃあ、代わってくれるよね?
(なまえ)
あなた
……はい。
この頃私はずっと掃除当番を頼まれている。
そのおかげで体力はほとんどない。
(なまえ)
あなた
はぁああああ。
バイト…
実は今日もバイトがある。
親が多忙のため、放課後バイトをしている。
今日はバーでバイト。遅れるわけにはいかないけど、このままだと遅れてしまう。
(なまえ)
あなた
ヤバい。遅れちゃう!!
焦って手が滑った。
バケツの水がひっくり返った。
(なまえ)
あなた
あー、もう!!
焦れば焦るほど、時間が迫っていく。
(なまえ)
あなた
もういいや!
私は学校を出てバーへ直行した。
(なまえ)
あなた
遅れました!!
店長
まだ始まってないし大丈夫だよー
(なまえ)
あなた
あー、よかった…
いよいよ店が開店した。
(なまえ)
あなた
はぁー、眠い。
店の扉が開いた。
(なまえ)
あなた
あっ、いらっしゃい、ませ。
堀夏喜
堀夏喜
…どうも。
(なまえ)
あなた
えっ、なっちゃん!?
堀夏喜
堀夏喜
あのー…
(なまえ)
あなた
はいッ!!
堀夏喜
堀夏喜
ベリーカクテル1つお願いします。
(なまえ)
あなた
…はい。
え、推し様おるやん!! 
目の前に推し様がいるって!!
ヤバい、もう死んでもいいかも!!
堀夏喜
堀夏喜
お姉さん、若そうだけど、何歳ですか?
(なまえ)
あなた
あっ、15です。
堀夏喜
堀夏喜
15!?まだ中学3年生ですよね??
(なまえ)
あなた
は、はい…
堀夏喜
堀夏喜
そっか…苦労しているんですね…
(なまえ)
あなた
はい…まぁ、もう終わるし。
堀夏喜
堀夏喜
……?
シフトの時間が終わり、私はトボトボ家に帰っていた。
東京だし、夜は人が少ない。だから、私は決めた。
もう、死んでしまおうと。
ちょうど目の前に橋があった。
(なまえ)
あなた
ここでいいかな…えいっ!!
飛び込もうとした。
すると、後ろから、誰かに止められた。
??
何してるんですか!?
(なまえ)
あなた
っ!!止めないでください!!
堀夏喜
堀夏喜
あれっ、さっきの子??
(なまえ)
あなた
どうして…なの。

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