「 今からお前を 、 『 魔改造 』してやる 」
そう言ったくずは様に連れられて
やってきた先は 、
可愛く装飾された扉の前だった 。
そう軽く声をかけたくずは様は 、
私と繋いでいた手を離した 。
急に離された手をぐっと丸め 、
くずは様を見上げる 。
くしゃりと頭を撫でて 、
くずは様は安心させるように微笑んだ 。
その時 、 扉が開いた 。
高く明るい声が聞こえた 。
長い金髪を揺らして現れた女の人は 、
気まずそうにするくずは様を
明るく笑う 。
膝を曲げ 、 私に目線を合わせるように
しゃがんでくれた女の人は 、
快活にそう告げた 。
女の人が私に自己紹介をしてくれた後 、
くずは様はそう言ってそそくさと廊下を
早歩きして去っていった 。
サラさんが口にした言葉がよく分からず 、
首を傾げる 。
サラさんは 「 そう 、 銃 ! 」 と笑い 、
私の手を引いて歩き出した 。
やってきたのは 、 これまでの部屋とは
比べ物にならないくらい大きい部屋だった 。
ポケットから取り出した鍵で
大きな金庫を開けたサラさんは 、
L字型の黒いものを取り出す 。
渡されたそれを手に持つと 、 硬い
プラスチックの感触が伝わってくる 。
それに 、 結構重い 。
言いながら 、 サラさんは私の後ろに
回り込み 、頭になにかを被せてきた 。
後ろから私の手に手を添えて 、
サラさんがゆっくり何かの手順を教えて
くれている 。
最後に 、 黒いものを持った私の手を
目の前の的に向けた 。
この指を引いたらどうなるんだろう 。
まだ何も分かってない 。
そんな私に 、 サラさんはにっこりと
笑った 。
言われるがまま 、 サラさんに
支えられながら人差し指を引く 。
──── … バン!!!!
次の瞬間に 、腕を走り抜けた衝撃と
鼓膜を引き裂くような
大きな音に 、 思わず尻もちをついた 。
覗き込んでくるサラさんに 、
勝手に震える歯を抑え込みながら聞く 。
なんでもないように答えるサラさんだけど 、
こんなの人に向けてうったら
どうなるのか分からない 。
想像なんてしたくもなかった 。
くずは様の言葉が頭をよぎる 。
魔改造 の言葉の意味が 、
ようやく分かった気がした 。
交換宣伝です !
Prologから引き込まれる文章力で圧倒されてしまいました … !
謎に包まれたのは星導さんだけかと思いきや 、
夢主ちゃんの秘密にも目が離せない作品です !
死ネタ等 好きな方はぜひ !NEXT ❥⋯▶︎











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!