第41話

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2026/09/28 21:58 更新













kzh
 根っからのクズで 
 安心したわ 笑

  腕に注射針が触れる直前で 、

  急に針がブレて大きな音が聞こえた 。

あなた
 ──── … ぇ 、 

  俯いていた顔を上げれば 、

  倒れた男の人とニヤリと口角を上げる楓さん 。

hgt
 言ったやろ 、 私は
 あなたの名前ちゃんを見捨てんよ 
あなた
 かえで 、 さん … 
hgt
 帰ったら 「 お姉さん 」 
 つけて呼んでな

  呆気にとられて口が塞がらない 。

  いつの間にか部屋を出ていたらしい

  明那さんと叶さんが部屋に戻ってきて 、

  返り血が跳ねた頬を拭った 。

kne
 外の奴は全員倒してきた 
segs
 あとはスピーカーの裏にいる 
 アイツだけだな
hgt
 ナイス ナイス 、
 はよ殺して家帰ろや 

  当たり前に会話を続ける四人に

  慌てて叫ぶ 。

あなた
 な 、 なんで … 

  叫ぼうと思ったけれど 、

  喉から出たのは思ったよりも掠れた

  情けない声になった 。

kzh
 あのなぁ 、 

  叶さんが拘束具を外してくれ 、

  ため息を吐いた葛葉が椅子の前にしゃがんで

  紅い瞳で見上げてくる 。

kzh
 例えお前が魅了(チャーム)使って
 俺らのこと好きにさせたとして 、 

  あぁ 、 やっぱり 。

kzh
 それで俺らの日々が
 消えるわけじゃねーだろ 。
 助けねぇ理由なんてないから 

  大好きな紅い紅いお月様は 、

  いつ見ても煌めいて 、 輝いて 、 綺麗だ 。

hgt
 他の奴らも皆そう言う 。 
 帰ったら覚悟しぃや

  『 帰ったら 』って 、 なに 。

  帰っていいわけない 、

  ずっと騙して 、 無理やり拾わせて 。

  迷惑しかかけてないのに 。

segs
 あなたの名前ちゃん 
あなた
 …… 

  呼びかけられて顔を上げる 。

  葛葉の後ろに立っている明那さんは 、

  柔らかく微笑みながら口を開く 。

segs
 帰りたい ?
 帰りたくない ? 

  ずるい 。 だって絶対 、 分かって聞いてる 。

あなた
 ずるい 、 です … っ 
segs
 ずるくてもいいよ 、
 俺あなたの名前ちゃんに帰ってきて 
 ほしーもん

  そう言って笑う明那さんの顔が 、

  じわりと滲んだ 。

あなた
 帰りたいに決まってる 
 じゃないですかぁ …

  次々に零れてくる雫を必死に拭うけれど 、

  拭っても拭っても流れてくる 。

  横から伸ばされた叶さんの手が

  そっと頬を包んだ 。

kne
 帰りたいなら帰っておいで 
 拒む奴なんかいないから

  ブルーグレイの瞳がそっと細まる 。

  柔らかい笑みの形に上がる口角に

  また零れた涙は 、 叶さんが拭ってくれた 。

hgt
 ほんじゃ さっさと
 上のアイツ倒して帰ろか 
kzh
 そっスね
 早く帰ってこのガキに
 分からせてやんねぇと 

  話す葛葉と楓さんを見ながら 、

  「 そういえば 」と思い出す 。

  さっきからスピーカーから音がしない 。

  男の人は何をしているのだろう 。

.
 『 キィ 、 ン … 』 

  スピーカーから音が聞こえ 、

  何事かと見上げる 。

  そこから聞こえてきた声は 、

  聞き覚えのある声だった 。

hsrb
 『 あー 、 あー
  ただいまジャック中ー 』 
mrkm
 『 おいタコ !
  ふざけてんとちゃうぞ !
』 

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