第18話

雨音と、冷えた発泡酒  芬
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2026/05/30 09:58 更新
窓の外はあいにくの土砂降りだ。アスファルトを叩く激しい雨音が、ワンルームの静寂を際立たせている。
部屋の中には、コンビニの袋と数本の空き缶。
湿った外気とは対象的に、そこにはアルコールと暖房が作り出した、友人同士にしか許されない緩やかな時間が流れていた。
フィンランド
(ぷしゅっと新しいお酒の缶を開けて)
……なぁ。お前、さっきから枝豆しか食ってないぞ。
フィンランド
ちゃんと酒も飲めよ。
、
ぁ〜…。
、
否、なんかさやから枝豆を取る作業に集中しちゃってさ〜。
フィンランド
相変わらず変なところで凝り性だよな、お前。
まぁいいけど……。
フィンランド
……ん、この唐揚げも食べろ。
冷めても味が濃くって、酒のつまみには丁度良い。
フィンランドは無造作に割り箸を取り出し、あなたに渡した。
、
ん、ありがと。
、
…ねね、最後にこうやって飲んだの、いつだっけ。
フィンランド
んー……去年の秋口くらいだろ。あの時は、お前が仕事で大ポカして「もう山にこもる」とか馬鹿な事言い出したから、俺が無理やり引きずって来たんだ。
フィンランド
覚えてないのか?
、
……覚えてないね。
、
でもまぁ、あの時フィンが止めてくれたおかげで山にこもらなくて済んだよ。
フィンランド
(軽く笑いながら)
だろうな。
お前みたいな世間知らずが山なんか行ったら、3日で腹壊して帰ってくるのがオチだ。
フィンランド
……まぁ、でも、なんだ。
お前が最近ちゃんとやってるみたいで安心したよ。
、
フィンに心配されるようじゃ、あなたの1人称もまだまだだねぇ〜。
フィンランド
ははっ、違いない。


フィンランド
……なぁ、あなた。
たまに思うんだが……俺達は結局、何年こうしてるんだ?
ふと、フィンランドが窓の外の暗闇に目を向けた。
雨粒が窓ガラスを伝い落ちる。その不規則な動きを見つめる彼の横顔は、少しだけ真面目な色を帯びていた。
、
中学校から数えて……もう10年くらいか。
恐ろしいねぇ…。
フィンランド
全くだ。
普通、これだけ付き合いがあれば、どっちかが愛想尽かすか、生活が変わって疎遠になるものだろ。
なのに、いまだに雨の日にこうやって安い酒飲んで笑ってる。
フィンランド
……不思議なもんだよな。
、
まぁ、気を使わなくていいからね。フィンは。
フィンランド
……そうだな。お前といるときは、格好つける必要がないから楽だ。
フィンランド
仕事の愚痴も、将来の不安も、ここなら全部掃き溜めみたいに捨てていける。

…お前にとっても、ここがそういう場所なら、俺は嬉しいよ。
、
……うん、助かってるよ。
照れ隠しのように、フィンランドは再び缶を手に取った。
深い理解と信頼。それは時に、愛という言葉より重く、静かに二人を繋いでいる。
フィンランド
(少し照れくさそうに缶を差し出して)よし、湿っぽい話は終わりだ。
ほら、乾杯しとこうぜ。
フィンランド
特に祝うことはないけど……明日もそれなりに生きるために、だろ?
、
…だね、乾杯〜。
カチリ、と軽い金属音が響く。
外の雨はまだ止みそうにない。だが、この部屋に満ちる穏やかな熱気は、どんな嵐からも二人を守る結界のように、夜を優しく包み込んでいた。
フィンランド
…ぁ、そうだ。
残った枝豆、食べないなら俺が食べるぞ?
、
んぇ、待ってよ〜。
それは今からあなたの1人称が食べる予定だったんだよ〜。
フィンランド
遅せぇよ……ほら、次の酒、いくぞ。


𝑻𝑯𝑬 𝑬𝑵𝑫____
主
2日目です~。
主
まったく関係のない話なんですけど、僕腕痛めちゃいました…
主
とっても痛い……( ;´꒳`;)
話めちゃくちゃ飛びますけど、下のイラストは昨日の構図です。
主
そして皆さん!
主
大ポカの意味、知ってますか?
主
大ポカって、『誰もが驚くような、とんでもなく大きなミス』ってことらしいですよ。
主
あなたちゃんは何をやらかしてしまったのでしょうか…((
主
それでは、また明日。

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