ぇ、空くんのやつ…。
凄く嬉しいんです、見てもらえただけで嬉しいんですけれど…。
空くん編一話と三話しか見てもらえてない…。
一番頑張ったの実は二話ですからね…!
ぜひ見てくださいね…!
それでは、本編へレッツラゴーです。
グラウンドにはもう人影は無く、遠くで校門が閉まる音が聞こえる。
冷たい春の風が、部室の屋根をカタカタと揺らしていた。
あなたは一人、部室の鍵を閉め、カバンに付いているキーホルダーを指で弄んでいた。
そこへ、あなたの背後からドタバタと大きな音が近づき、あなたの肩に手を回される。
アメリカだ。
制服は前が少し開いていて、花束を雑に脇に抱えている。
あなたは肩に回された手を振り払い、アメリカに言う。
捕まりはしないだろ…とアメリカは少し笑いながら言い、言葉を続ける。
あなたは淡々と答え、歩き出そうとする。
しかし、アメリカはその前に回り込み、部室の壁に壁ドンしてあなたの行く道を塞いだ。
アメリカの胸元には、第二ボタンだけが不自然に残っている。
これだけは死守したんだぜ、と言いながら、あなたの手に何かを置く。
それは……、
第二ボタンだった。
あなたはボタンを返そうとするが、アメリカはその手を包み込むようにギュッと両手で包み込んだ。
アメリカの顔からいつもの余裕そうな表情が消え、少しだけ熱を帯びた真剣な顔に変わる。
二人の間に、ほんの数秒の、思い沈黙が流れた。
あなたが言い返す前に、アメリカはあなたを鳥籠の中に閉じ込めるように、強引に抱きしめた。
アメリカの胸元に、あなたの顔が深く埋まる。
アメリカの激しい鼓動が、制服越しにあなたの頬に伝わってくる。
あなたはアメリカの胸を両手で押し返すが、アメリカはびくともしない。
それどころか、あなたの背中に回した手に力を込め、逃がさないという強い意志でさらに深く抱きしめた。アメリカのいつもより低い声が、あなたの耳元で震える。
いつも明るくて、能天気で、無敵に見えた先輩の、子供のような告白。
アメリカの首筋から、微かに香る汗と石鹸の匂い。
あなたは抗うのをやめ、握りしめたボタンを胸に抱いたまま、ゆっくりとアメリカの腰に手を回した。
先輩のシャツを、指が白くなるほど掴んだ。
本音が出てしまった。
隠しておきたかったのに。
そのミスに、顔を赤くする。
そう言うと、アメリカはあなたから手を離して、目を合わせた。
「春休みになったら、沢山話そうな!」
そう言って先輩は校門の方へ走っていった。
このお話はメルト聞いてたら出てきたお話です。
原曲載せておきますね。
それでは、また後で。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!