前回の続きからです…!
あなたは顔を真っ赤にしながら、クローゼットから一番大きめのTシャツとスウェットパンツを引っ張り出してウクライナに押し付けた。
ウクライナはというと、不思議そうに袖に頭を通そうとして、派手に絡まっていた。
結局、あなたか付きっきりで服を着せる事になった。
サイズは少し大きめだったが、それが逆にウクライナの華奢な雰囲気を引き立てて、妙に似合ってしまっていた。
あなたはキッチンへ向かい、手際よく卵を炒めて特性のオムレツを作った。
皿をテーブルに置くと、ウクライナは目を輝かせ、フォークも使わずに直接皿に顔を近付けようとした。
美味しそうに微笑むウクライナを見て、あなたの緊張も少しずつ溶けていった。
姿は変わってしまっても、この無邪気な笑顔もら自分を観てくれる気持ちも、ウクライナそのものだったからだ。
午後、リビングのソファにて。お腹がいっぱいになったウクライナが、あなたの隣にぴったりと寄り添ってくる。
ウクライナはあなたの肩に頭を預けると、大きな手をそっと重ねてきた。
猫の時の肉球の温かさはそのままに、今は少し大きな人間の手の温もりが、じんわりと伝わってくる。
ウクライナは愛おしそうに目を細めると、繋いだ手にぎゅっと力を込めた。
いつか猫に戻ってしまうその時まで、今は人の姿で、大好きな飼い主に精一杯の甘えを届けるために。
窓から差し込む温かい日差しに包まれながら、二人は幸せそうに目を閉じた。言葉が通じるようになった愛猫との、甘くて特別な物語は、幸せな余韻を残したまま、優しく続いていくのだった。
𝑻𝑯𝑬 𝑬𝑵𝑫____













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。