第22話

ー紫陽花ー
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2018/02/19 07:36 更新
部屋に響くのは、誰かの血が滴る水音と「あ……ああ………」とブツブツ独り言のように呟く私のこもり声だった。
あなた
うあ………っく……
ああ、神様。
なぜ……なぜこんな仕打ちを私にするというのですか。私はただ愛されたかっただけだと言うのに。

そもそもは私の犯した“不倫”という罪が原因だと言うのは十分に理解してはいるけれど、だからと言ってこんな結末……残酷過ぎやしないですか?

嫌だ……嫌だよ。
何で何で何で。なんで、こんな………。
光の事も慧くんの事も大好きだった。
2人とも優しいし、いつだって何だかんだ言って私の事を一番に思ってくれたし、なにより私をずっと変わらず愛してくれた。

……それなのに私は。
これが例の“因果応報”というやつなのだろうか。落胆する私に、目の前に仁王立ちする“彼”が告げた。
??
ずっと一緒にいようね
あなた
うあ……
“彼”の背後に横たわる血塗れの“アナタ”が目に入り、私の両目からは大量の涙がぼろぼろと滝のように溢れ出した。
あなた
いや………っ
なぜ……なぜこうなってしまったの。
本当に、こんなはずじゃなかったのに。
あなた
うあぁぁ……っ!いや、いやぁぁっ!
??
可哀想に、大丈夫だからね
家中に私のキンキンと耳に響く泣き叫ぶ声が響き渡った。後悔と悲しみの念に溺れた私はそれから一晩中泣き腫らしていた。

涙が枯れるまでずっと、“彼”は私の身体を摩ってくれていた。




………後で知った事だが、紫陽花の花言葉は


『不倫(浮気)』


というのもあるらしい。





ーfinー

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