第3話

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2024/06/26 18:36













「おねがぁい!!きて!!」


『嫌です!!やる事あるんですこの後!』

「ちょっとだけ!ちょっとだけでいいから〜!!!」

『あなたのちょっとはちょっとじゃないでしょう?!』


「圭、早く球捕れ」


「はるちゃんはちょっと黙ってて!!」

『黙るのはそっちでしょ!』

「みんなお、おちついて!?」



なんでこうなった……


ことが起こるまでそんな時間はかからなかった

要するに


帰る

野球みて

いやだ


これがかれこれ数分続いている





『………しょうがない人ですね』


「えぇ……?」


『少しだけですからね』

「まじで!!ありがとう〜!!もう俺頑張っちゃう!あなたちゃんのために頑張っちゃう!」


『少しって言いましたからね…』

「圭はやく」

「も〜はるちゃんったら〜今日は全部捕ってあげる!!特別大サービス!!」












「迷惑かけちゃってごめんねあなたちゃん」

『…なんで?』

「だって嫌がってたみたいだし…」


『嫌がってはいませんよ』
『野球はそもそも好きですし』

「えっ!もしかしてやってたの?!」

『中学の時に少しだけでも上手では無いですよ』

『あなた達の野球たまに放課後に教室から見てました』




みんなで力を合わせながら


いやいや言っている要くんですら練習をちゃんとやりたまにサボってたけど


楽しそうに練習してるみんなを見るのは


『見ててけっこう気持ちがいいんです』

『あなた達の野球好きなんですよ?実は』


「そ、そこまで言って貰えるとなんだか照れるね……笑」



『ほら早く行きましょう要くんがまた騒ぎ出しちゃいます』














______________






「はい、清峰くん凄く上手に投げてると思いますので」
「え〜僕は帰らせていただきます」


さっきの意気込みはどうした



「兄貴のA○貸しただろう」

「借りたよ最高だったでもそれはそれだろう」

なんちゅう取引してんだこの人ら

「もので釣るっておかしくない?」

「本人の意思が大事じゃない?」


『ねぇ山田くん要くんいつもこうなの?』

「残念ながら」






「おつかれサマー帰らせてクレメンス」

「圭いいのか?」



”兄貴が新作を仕入れたらしい”


「だ〜からやんねぇって」



「過去最高にどすけべって言ってた」

「あ、あとあなたちゃんが頑張ったら惚れ直しちゃう〜って!」
『山田くん?!』

















「ちぎれろ俺の腕」
ほざけ





『ギャーギャーしてる要くんは置いといて』


『山田くんたち以外の部員いたんだね』


「うんつい昨日入ってくれたんだよ」
「千早くんと藤堂くん2人ともすごく上手でさ」


『ほー』




「あ?なんだマネージャーか?」

「ここのマネージャーやるとは随分物好きですね」











『………お金はもってないでス』


「何言ってんだおめぇ」

「あ、あなたちゃんはマネージャーじゃなくて、!」

「なんて言うんだろ、うぅ…」













「要くんの保護者…?」
『違いますから』




「あなた………?あぁ貴方が」

『わ、わたしが…?』


何故か猫を人間化したようなメガネくんがじまじまみてくる


『(しぬ、、??)』


「あなたさんはホラー小説を黙々と読んでいる”変人”で有名でして」


『なっ』


随分といやらしい顔をしながらにまにま笑う猫擬人化メガネくん



「別にいいだろそんなことぐらい」


金髪ロングさん、!!!



「まぁたしかに目立たないってことには変わりないですしね」

『あなた腹黒って言われません?』











「藤堂葵だ」

「千早瞬平です」

『加藤あなたです、』








「おしじゃ早くやるぞ
いやでもやる相手お前しかいねぇからな」

「おやおや負け犬の遠吠えですか?」









もう関わることほぼないのに自己紹介って、

マネージャーにやるものでしょそれ












「……………マネージャーやります?」

『山田くん大丈夫?』



















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