第3話

不思議な少女との出会い
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2019/07/07 03:23
次のバスが来るまであと15分もある。


ここのバス停は時間によって、

バスの来る数にかなり差があったりする。

住宅地が近くにあるのもあってか、

通勤,通学の時間帯と帰宅ラッシュの時間帯は

少し多めにバスが来るようになってるらしい。


でも、今日は生憎は少し時間が早いため

今に至る…。(笑)


ここから5分くらい行った所に

コンビニがあるが、突然の天気雨のおかげで

行くにも行けない。(笑)

まぁ、コンビニに行くとまたバスに乗り遅れる

可能性があるので夕立が降ってなくても

多分、行ってない。(笑)


唯一バス停の周りにあるものと言ったら、

いかにもイマドキって感じの噴水のある公園が

バス停の真後ろにあるが、

もし夕立が降ってなくても俺には

特に関係ないと…思う。(笑)

本当だったら、小学生とかが遊んでいて

賑わってる時間なんだろうけど

突然、人もいない。(笑)

でも、1人もいない訳じゃない。


1人だけ噴水の前に

どこか不思議なオーラに包まれている少女が

いた。


少女は傘をくるくる回しながら

空を見上げてる。

《天気雨なんて滅多に無いし

観察でもしてるのだろうか…??》

そんな事を考えてる束の間、不思議な少女は

華麗に回りだした。

それはまるで、

太陽と会話をしているかのような表情と

雨と一緒に踊っているかのような

しなやかな動き。


《俺は彼女の世界にいつの間にか

引き込まれていた。》

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