あのあと、僕は走った、
ボロボロになっていく空間から逃げるように
記憶も遠のいていく
それでも、僕は、走った、
誰かの声が聞こえた、
僕は、それを、無視した、
どんどん記憶が無くなっていく、
また、誰かの声、
「は���」
何を言っているんだろ
光が見えた
足を止めて、歩き出した、
誰かに背中を優しく押された
暖かい、とても、心が、暖かい、
僕は、
「ママにあいたい」
15年後
僕は突然、全て思い出した、
意図的なのか、偶然なのか、
僕は、これまで、ママの中で見てきたものと、
似た物を見てきた
全てを、思い出した、
僕は、ママに会いたかった、
だけど、お兄ちゃんたちは、もういない、
お兄ちゃんたちにあいたい
なんで、会えないんだったっけ、
、、、そうか、ママのせいだ、
死ねば、、お兄ちゃんたちにあえるかな、
殺したら、、、、僕は、
ママが、帰ってきた、
無意識に台所の包丁を持った
グサッ
僕は人殺しだ、
目の前で、親を、ママを、殺した
僕は、仕返しの為にやったんじゃない
数日後
テレビ「えー、次のニュースです。××県𓏸𓏸市で親子が死んでいる、という事件がおきました。母親は背中を滅多刺しに、子供は風呂場で首を吊って亡くなっていたそうです。犯人は今だ発見されておらず、皆様、十分な注意を、、、、、、、、」
(ここは、)
(そうか、生まれ変わるのか)
(でも、僕には、もう、家族は、いないんだ、)
え、
誰なの、君は、



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!