テトは今日例の場所に行く………来るらしい。
じゃ、さっそく準備だ。
私は駅の近くの路地裏へ向かった。
本当に小さな扉。
ここは昔、お母さんが占いをしていた場所の裏口。
テトにメールで送った地図ではここを入り口にしている。
私は扉の中へと入った。
小さい頃からこの裏口は苦手だった。
最奥まで行くとグリーンバッグの部屋。
ここで占いをする。
………だが、今回するのは占いではない。
催眠術だ。
自分がしたことなのに、何が助けるだ。
でも、それでも………。
せめて亞北ネルとしてじゃなくて、他の“誰か”として。
ミク、この気持ちは本物だよ。
私が催眠術師だ。
ミクたちは今、ステージの上。
ちなみにこの世界自体を催眠術で補うのは私には無理だったから、これはVR。
音とかだけ催眠術だ。
時間なくて雑いけど、大丈夫かな〜?
ミクは今のところ戸惑ってそう。
だって、いきなり踊らされて、しかも踊れてるんだもんね。
ミクが………!!
笑ってる…!!!
笑ってくれてるよ!!!!!!
………帰ったら、しっかり謝ろう。
ショーが終わり、ミクとテトは今控え室に居る。
私はそれっぽい口調で話していた。
その時、
………そっか、明日も学校か。
もし、………私が謝ったら………………。
みんなは私の味方なのだろうか。
夢も曲げて、ミクにしてきたことも曲げて。
こんな中途半端な私に付き添ってくれるのだろうか。
ただ、現実を見たくなくて、怖かったんだ。
元々続編書く予定とかなかったんで、セリフ若干違います!ご了承ください!!














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!