今日もご飯無し…
もう二ヶ月も食べてないや
なのに何で死ねないの…
早く死ねよ!私の体!
泣けないし…声の出し方も忘れちゃった
何で私はここに居るんだっけ?
なんで私に親は居ないんだっけ
いつからこのせいかつになれちゃったんだろ
いや…生まれついたときからか
生まれついたときからかバケモノだった
あ、また町の人の声が聞こえる
『まだ死んでないんだってあのバケモノ』
『さっさと殺せよなw』
もう…なれた…けど
やっぱり私の居場所なんて
無いんだな
また次の日も切られて…殴られて
やっと死ねる?
グサッ
そうやって私は目を瞑った
でも…いつまでたっても痛みが襲わない
何秒たっても
死んでない
うっすらと目を開けた
そこに居るのはパーカーを深く被った
よく分からない
私に気づいた奴は私に向けて笑顔を送る
救いじゃないきっとまたてき…
早く…逃げなきゃ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。