Yok side
つまんなっ…
さっきまでゲームをしていたがなんだか調子が上がらず
止めてしまった。
いつもより静かな部屋
リーダーが居ないだけでこんなに静かで寂しいんだ。
舞台の稽古が少しずつ始まって来たことにより忙しくてなかなか予定が合わない。
出会えるのは朝かグループでの仕事くらい。
最初は別に平気だった
でも4日目にして寂しさが爆発した。
普段素直に言えてない分
面と向かって言うのは恥ずかしいのでLINEで言ってみることにした。
よこ「寂しいから早く帰ってこい」
…既読付かねぇ。
そりゃそうだよな、忙しいんだから仕方ねぇ。
スマホを放り投げてベットに向かう。
結局、そのまま寝てしまった。
──────
時刻は0時を回った頃
目が覚めて起きるも隣にはまだリーダーは居ない。
びっくりして顔を上げるとそこにはお風呂上がりの
リーダーが居た。
あれだけ会いたかったのにいざ本人を目の前にすると
素っ気なくなってしまう。
優しい顔でそんな事言われたら余計好きになる。
めいいっぱい手を広げてリーダーを見るとすぐさま抱きしめられる。
大好きな匂いに包まれて安心したからなのかまた眠くなってきた。
優しく頭を撫でてくれる手に身を任せて目を閉じる。
明日は今日よりもっと素直になれるかな…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!