第2話

2、シトラスの罠、理性が溶ける音
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2026/08/03 12:13 更新
どれだけ唇を重ねただろう。ようやく翔太の顔が離れたとき、私のアゴを伝って、銀色の糸がひとすじ零れ落ちた。それを見つめる翔太の瞳は、完全に男の欲望で濁っている。
渡辺翔太
……他の男と楽しそうにしてた罰。……いいよね?

唇が離れた瞬間、翔太の少し高くて甘い、鼻にかかった呼吸が首筋に直接吹きかかる。それだけで、背筋にゾクゾクとした快感が走った。

普段、美容オタクとして完璧に手入れされている彼の滑らかな指先が、私のブラウスのボタンに触れた。一つ、また一つと、いつもなら丁寧なはずの彼が、今は少し焦るような手つきでボタンを外していく。
あなた
あ、待って、翔太……まだ心の準備が
渡辺翔太
待たない。お前が悪いんだから

衣服の隙間から滑り込んできた彼の肌は、驚くほど熱い。彼の首筋から漂う、お気に入りのウッディな香水の匂いが、体温の上昇とともに部屋の熱気と混ざり合い、より甘く濃厚に変化して脳を痺れさせていく。
いつもはサラサラな彼の黒髪が、私の指に絡んで乱れていた。欲望に潤んだ目で私をじっと見つめながら、翔太は私のブラウスを肩から滑り落とす。冷たい部屋の空気に肌が触れて身震いしたのも束の間、すぐに翔太の大きな体躯がそれを覆い隠すように重なってきた。
渡辺翔太
触っていい?……っていうか、もう止める気ないから

彼の熱い指先が、私のブラウスの奥、下着のレースの境界線へと深く滑り込んでいく。翔太の指が肌をなぞるたびに、頭の芯がとろとろに溶けていくような感覚に襲われた。彼の視線は、私の胸元から、恥ずかしさで赤く染まった顔へと移り、満足そうに口元を歪める。
渡辺翔太
……ねえ、あなたの下の名前すげえ可愛い顔。もっと見せて

いつもは意地悪な彼が、今はただ私を貪るためだけに動いている。もう、逃げられない。翔太の独占欲に、私は完全に溺れていく――。

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