前の話
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大好きでした。
愛していました。
普通の毎日でよかった。
僕達は2人で生きていければ十分だった。
mfmf side
「なんで、、、」
目の前には最愛の妻の遺体。
急性の、心臓発作だった。
心臓病を患っていたなんて、知らなかった。
知っていたら、ずっとそばにいたのに。
「ずるいよ、、、」
1ヶ月後
僕はどうやって、1ヶ月生きてきたのだろうか。
分からなかった。
だけど、
妻であるあなたのことを考えなかった時間は1秒もなかったのだけは覚えている。
「はぁ、、」
あなたのいない世界に生きる意味なんてないことを僕は知っている。
この世界にお別れをしようと思った。
台所から包丁を出した。
僕が最後に見る景色......死に場所にあなたの部屋を選んだ。
ガチャ
懐かしい。
1ヶ月この部屋には入っていない。
よし。死ぬか。
そう決意した。だが僕は、彼女の机に1枚の便箋があることに気づいた。
それは、あなたが僕に宛てた手紙。
まふくんへ
まずは、病気のこと、言ってなくてごめんなさい。本当は言うつもりだったの。だけどね、まふくんとおしゃべりする時間が、まふくんが見せてくれる景色が、まふくんと過ごす全ての時間が大好きで、手放したくなくて、言えなかった。本当にごめんなさい。
あとちょっとで、死んでしまうのは、分かってた。私が死んだら、まふくんがこれから生きていく中で辛い思いをする、それくらい私にだって分かった。でも、どうしても、どうしても、私は残りの人生をまふくんと過ごしたかったの。今考えたら自分勝手だった、まふくんのことなんにも考えてなかった。わがままでごめんなさい。
そして、ありがとう。まふくんのおかげで、私は悔いなく死ぬことが出来ます。本当にありがとう。
最後に1つお願いがあって、絶対に死なないで欲しい。まふくんのことだからきっと後追い自殺とかしちゃうんだろうなぁって笑
絶対やめてね。私がいない世界にも楽しいことはたくさんあって、まふくんが死んだら歌い手のみんなやリスナーさんが悲しむから。生きてください。私の分まで。
おじいちゃんになったら天国でまた会おうね。その時に、私が死んだあとの出来事をたっくさん教えてね。
私はまふくんが大好きでした。まふくんのお嫁さんでいられて幸せでした。ずっとずっと、まふくんが私のことを忘れても、私はまふくんのことを愛しています。今までありがとう。
あなたより
涙が止まらなかった。
「僕の方こそ、気づいてあげられなくて、最期に一緒にいられなくてごめん、、」
「あなたの分までしっかり生きるから、強く生きるから、、、」
「もう一生死のうなんて思わない。」
「大好きだよ。愛してる。僕はあなたのこと絶対忘れないから。」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!