Prologからの続きロゼの朝はここから毎日のお決まりが始まる
着替えを済ませると必ず俺のところまで走ってくる
呼び掛けに振り返るとロゼ専用のサイズの制服を身にまとって満面の笑みで駆け寄ってきた
そう言って俺の手をグイグイ引っ張って洗面所に連れて行った
学校の日、朝ごはんの後着替えが終わったら必ず俺に髪のセットをお願いしてくるんだ
見た目も精神年齢も4.5歳のロゼだけど「にぃにたちとおそろい!」って言って髪をセットしたがるけん俺がほとんど毎日やってあげてる
引き出しからいつものくしとワックスを取り出して聞くと鏡を見つめながら目を輝かせた
ロゼの体だと鏡が見えないから踏み台を持ってくるのも毎日のお決まり
自分で踏み台を持ってきて洗面台の上にセットして乗ると鏡いっぱいに写ってる自分を見つめてた
くしで髪を整えるとくすぐったそうにしながらもじっと動かないで我慢してる
たまに我慢できなくてモジモジ動いちゃう時もあるけど今日は大丈夫そう
最後に少しだけワックスを指先に取り、前髪をふわっと流す。
子どもっぽい髪型やなくてロゼの要望通り俺たちみたいに少しかっこよく見えるように
顔を鏡にグイッと近づけると右を向いて左を向いて正面向いて前髪をちょんっと触ってから振り向いて
にこにこした顔で踏み台から降りてリビングまで走っていったのを確認してワックスとくしを片して俺もリビングに戻った
リビングに戻るとロゼがくるっと一回転してみんなに見せてた
学校に行く前のこの時間
着替えて髪を整えてみんなにかっこいいって言ってもらう
それはロゼが1日を元気に始めるための大事な習慣だった
俺が時計を見るとロゼも真似して時計を見あげた
時計を読み取ることはまだ難しいんやけどね
リュックを背負おうとしたロゼは小さい体を傾けた
肩紐を持って両肩に通してあげてリュックの位置を整える
玄関に向かう途中みかさが水筒を持って玄関まで来た
椅子に座って靴を履き始めたロゼの隣にらぴにぃがしゃがんだ
かかとが少しだけ引っかかったけど小さい手でかかとを広げながら足を入れて
玄関を出るとロゼは俺のとこまで駆け寄ってきて
俺が差し出した手をぎゅっと握ると安心したようににっこり笑った
学校にロゼを送り届けて車の中で俺は毎日こう思う











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。