第9話

そして、彼女の命の歯車は止まる
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2021/05/23 10:05
紅月 柚葉
!?
私はすぐに距離をとった
呪霊の攻撃が当たる所だった
呪霊
ち、当たらなかったか
喋れる……!?
普通の低級呪霊も喋れるけど、この呪霊は他の呪霊とは違う
紅月 柚葉
当たらなかったのは、私が呪術師だから
呪霊
ほう。でもお前、4級だよ
紅月 柚葉
そうだけど?
会話ができる、
やっぱり、こいつ4級じゃない
呪霊
4級じゃないって思ってるだろ。ケタケタ
呪霊
でも、俺は4級だぞ。
紅月 柚葉
……
紅月 柚葉
じゃあ、なぜそこまで会話が出来るの
呪霊
さぁな?
紅月 柚葉
……
紅月 柚葉
呪術師として、私はあなたを祓います
呪霊
やってみろw
私が高くジャンプして槍で攻撃がしようとした時だった
紅月 柚葉
え……???
私が攻撃しようとしてた相手は悟だった……???
攻撃しようとした手が止まった瞬間
紅月 柚葉
がは……っ!
槍が、腹に貫通した
紅月 柚葉
しまっ!?術式っ!
貫通した槍は私の腹に風穴を開け、次々に槍が胸、背中、脚、身体中に風穴を開けた
紅月 柚葉
っ……!
私は、地面に落ちた
紅月 柚葉
がはっ
血がどんどん流れる
薄れる意識の中私は色んなことが頭によぎった
ごめん、みんな先に死ぬことになって
私の勘ってよく当たるから色んな戦法を考えたんだよ
あぁ、高専に帰れないな
悟の返事きけなかったな
もし、帰ってたらYESって返してくれたかな
もう、痛みも感じないや






死ぬのを覚悟して来たけど、死にたくないよ
まだ、やることあるのに
最後に
た……な……め








こうして彼女は死んだ







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