昼。私は昨日喧嘩した所へ向かった。
見たところ、もう佐野万次郎は来ているようだ。
心做しか、佐野万次郎が嬉しそうに見えた。
あぁ、また間違えられた。
小さい頃からよく間違えられた。
名前を言うと、"あの乱獅子?"、と。
それが嫌で嫌で仕方なかった。
まぁ、しょうがないことだけどさ。
東京卍會はとても有名だ。
総長は小柄なのに無敵と呼ばれていて、カリスマ性が凄い、と、黒薔薇のみんなは知っている。
黒龍。それも聞いたことある。
これも、とても有名なチームだ。
この人もしかして記憶力ないのか?
これは、今の話を聞いてとても気になったこと。
ここは同じなのか、それとも違うのか、とても気になった。
…そうだったら良かったな。
もしそうだったら私もここまで夢華を恨めなかったよ。
佐野万次郎は信じられないという顔をした。
誰だってそうだろうな、姉が妹を殺したがってるんだから。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。