あれから2日後、メディアは
「get your wish新商品お披露目ショーケース」
と称して様々な媒体で記事を出した。
話題の中心になったのはやはりブランド初となるアンバサダーの就任。
「人気急上昇中の国民的アイドル、菊池風磨」
彼は昔からうちのブランドの商品を着用していたため、ファンは歓喜していた。
そんな中でひっそりと注目を集めていたのは。
「ファッションブランドを営む両親がが生み出した奇跡のご令嬢」
お披露目会で突如として現れた娘の存在が広まり、
中でも取られた写真が「奇跡のお嬢様」として拡散されていた。
SNSでは
「透明感やばい!」
「勝ち組遺伝子すぎる!」
「なんで今まで出てこなかったの〜」
「モデルさんかと思った!」
「この子がモデルやればいいのに…」
「もっとみたい!」
と、情報を求めるものが続出した。
『おはようございます…』
そんな騒ぎを一切知らない本人は今日ものこのことバイトに来ていた。
おかしい……誰かとすれ違うたびにコソコソと話し声が聞こえる……
はじめは気のせいだと思っていたが、やっぱりおかしい……
『………なんかしたかな……』
まぁそんなことはどうでもいいのだ。
「あなたの名字こっち手伝え〜!」
『はーい!』
与えられた仕事をこなすだけ。
『疲れた………』
なんだか今日はいつもより大きな疲労を感じた。
リビングに戻ってダラダラしていると両親に話しかけられた。
「あなたの下の名前」
『ん?なにー』
「ちょっとここに座りなさい。」
『え、私なんかした?』
「いいから。」
「これを見てくれるか」
そう言って見せられたのはネットニュース
私の写真も載っていた。
そうか……今日の違和感の正体はこれか……
それにしても奇跡のお嬢様って……
「ねぇあなたの下の名前?次回のコレクションから、レディースはあなたがモデルをしてくれないかしら?」
「ここまで話題になるのはチャンスだ、世間も注目しているし、どうかね?」
『私なんかでパパとママの役に立てるなら……』
「ほんとう??」
「やったな!ママ!」
「ええ、これは次回も頑張らないとね、」
「ママの作るアイテムはどれも世界一だよ」
『もーやめてよ笑』












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。