第60話

五九話:転校生と深刻なお話
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2021/01/26 13:16 更新
 気まずい雰囲気を破ったのはていらいとさんだった。
 椅子に座ったら斜め後ろである私の方を向いて話しかけてきた。
ていらいと
理さん、今日は学校に来たんですね!
僕、とってもすごい嬉しいです!
あなた
うん! 用事が結構空いたから、来たって感じかな?
一週間ぶりくらい?
ていらいと
そうですね! 1週間ぶりくらい…。
ちなみに用事って何してたんですか?
あなた
えぇっと、中学生の頃の振り返りとして、塾に行ってました!
長短期コースにしたら、1ヶ月で3年間くらいの内容をするってことになって結構パンパンのスケジュールになっちゃって、月曜日だけ学校に来れそうかなって感じになりました!
ていらいと
大変ですね!
あなた
はい、とても。
ていらいと
高校の勉強とかって大丈夫なんですか?
あなた
あ、はい!
友達に教えてもらおうかなって思ってます!
ていらいと
それは安心ですね。
勉強も大事ですけど、ちゃんと休んでほしいです!
ちなみに何時に寝てるんですか?
あなた
えっと、基本的に寝てな……ゴホン
寝ないとだめな時間くらいは寝てます!
 危ない、危ない。これ以上心配をかけるのは良くないってことがよーくわかってるから気をつけないと……。
ていらいと
なら良かったです!
あ、先生が来た…。
また、お話しましょ!
あなた
うん! もちろんです!
 窓から背の高い影ともう一つの影が見えた。
 そして、背が高い方だけ教室に入ってきた。
 やっぱり転校生って言うのは本当の噂だったんだ。
 瑠依だったらいいなぁ。
先生
おはようございます、皆さん。
今日は新しく文永遠高校に来た転校生がいます。
入ってください!
 教室の扉の方に一気に視線が集まる。
 扉はガラガラと音をたてて開き、そして、姿を見せる。

 濃い紫色でベリーショートの寝癖がついた髪の毛に、黄色の瞳を持った私の親友。
先生
自己紹介をお願いします。
???
はいっ!
私の名前は…
46ーヨルー
4よん6ろくって書いて
46ヨルです!
よろしくお願いしまっす!
 教室の中がザワザワとし始める。
 正直私も驚きだ。
 まさか本名じゃなくてるーちゃんで来るとは思ってなかったから…。
 ただ…、ただ、こうなると簡単に声を掛けづらくなるかも…。
 一般ピーポーを演じている私にとっては有名活動者である46ちゃんに話しかけに行くとかなりやばい目で見られると言うか、かなり嫉妬を受けると言うか…。
 うぅ、こんなことならいっそのこと透華で学校入学してれば良かった…。
 今からでも変更できたらいいんだけどなぁ…。
 いっそのこと、変更できるか先生に聞いてみるか…?
 でも、本名バレも辛いしどうするか……。

 そんな中、るーちゃんが私に気づくと小さく手を振った。

 私も他の人に見えないくらい小さく手を振った。


 まぁ、そんなことはどうでもいいや。
 今はるーちゃんと同じ学校になれたということだけが一番嬉しい。
先生
今空いている席は……
廊下側の一番うしろの席を使ってください。
46ーヨルー
わかりました!
 うっ、少し遠い…。
 やっぱり、私の周りは完璧に埋まっちゃってるから仕方ない。
 私は窓側の端っこの席だ。

 ただ、一つだけ気になることがあるとするならば、スタストの三人が何かをコソコソを紙を渡し合っていることだ。
 うーん、一体何をしてるんだろう…。
 まぁ、人の事情には勝手に首を突っ込まない方が良いよね。
 私は前を向いて次の授業の準備をする。
 





 そして、昼休み←小説って便利






 お昼になった。
 お昼はスタストのみんなとの約束がある。
 るーちゃんとは、SNSのDMの方で会話してる。流石に人前で、どうどうと有名人に話しかけるわけにはいかない。
 まぁ、他愛のない会話を授業の合間合間にしていた。
 まぁそんなこんなでお昼ごはんをもって屋上へと向かう。
あなた
みんな! 久しぶり!!!!
なかなか学校に来れなくてごめんね(´・ω・`)
甘餅
あっ!!!!
来てくれた!!
シュガくん
来てくれへんかと思ったわ…。
とわ
心配したんだからな!?
アポストロフィ
…………。
ちょこらて
早く、こっち、こっち。
はい、座って。
 私はちょこくんに案内されてちょこくんの横に座る。
ふぃんな
あの、あなたちゃんに伝えたいことが2つあって……。
 きっと例の喋りかけられないというものだと思う。
 どう返そうかな。

 それにしても2つ?
ふぃんな
1つが…
アポストロフィ
まって、僕が言う。
ふぃんな
…どうぞ。
アポストロフィ
ぼ、僕たちのスタストハウスに来ない?
あなた
え!?
アポストロフィ
っだって、あなたまた僕たちがいないところで倒れてたら嫌だし…その…
危ない目にあってほしくないから…だから…だから……。
 とてもびっくりした。
 まさかスタストハウスに招待ではなく引っ越しのご案内が来るとは思ってなかった…。
 勿論、あなただけなら良いんだけど…透華もガラスセカイも一緒に行くとなると機材やら色々持っていかなくちゃいけないし、それしたら身バレしそうだし……。

 いっそのことここの人たちに身バレさせてみるっていうのも手だけど…。
 どうしようかな…。
 でも、心配かけてるし……。
アポストロフィ
やっぱそのダメだよね…。
男子ばっかりの家にたった一人でくるなんて…いy
あなた
いいよ!
みんなが大丈夫ならいいよ!!
甘餅
えっ!?
アポストロフィ
いいの…?
あなた
あ、でも、私が行くとするなら一つだけ重大な秘密を教えなくちゃならないし、
教えちゃったら私との関係が崩れちゃうかもしれない…。
それでもいいの?
 そう、重大な秘密とは私=透華=ガラスセカイだということ。
 機材を持ち込みたいし、知ってもらえてるほうが気持ち的にも楽だから。
 でも、教えるのはいいけど、教えてもいいかはみんなの意見次第…。
 それで関係が崩れてしまっても文句は言えない。


 どうやら、みんなとても悩んでるみたい。
 そりゃ悩んじゃうよね、関係が崩れるかもしれないって言われたら。
ふぃんな
じゃあ、こうしましょう…。
僕たちの中で一人でも反対がいれば保留ということでどうでしょうか?
ちょこらて
うん、それが良いと思う。
ふぃんな
それじゃあ…反対の人は手を上げてください。
 手を上げている人はいない。
 これで私の引っ越しが決まったようだ。
甘餅
ということは、あなた来てくれるの!?
シュガくん
そうなるな。
アポストロフィ
あなたも大丈夫なの?
嫌じゃない?
あなた
うん、大丈夫!
じゃあ、簡単なお引越しが終わったら伝えるね。
全員
…………。
ちょこらて
そう、後もう一個。
俺らからあなたちゃんに話しかけれなくなっちゃった。
あなた
なんで!?
 理由は知ってる。

 ただ、誰からの情報なのかを聞きたい。
とわ
俺らと同じクラスの忠孝未来人っていう人に言われたんだよな、
「理さんに話しかけないであげないでください」ってさ。
 誰…だ?
 ちょこくんのDMでも聞いたけど確か私の小学生時代からの幼馴染って言われる類の人…。
 忠孝未来人? 聞いたことある名前な気はするけれども…。

 思い出せないや。
あなた
そんなこと私望んでないよ…。
私もみんなと話したいし、もっと遊びたい。
シュガくん
やんな、なんとなくそんな気はしてたわ。
甘餅
でも、でも、僕らが我慢すれば、あなたはいじめられないんだ…。
ドクンッ

 !?
 急に頭が…。
 いじめられるか。
 私、いじめられたくなんてないけど、中学の時みたいに弱いわけじゃない。

 アンチにも耐えられてるわけだし、最近はちゃんと踏みとどまれるようにもなった。
 リスカにも走らない。
 うん、いじめられるかもしれないけど話せないのはもっと嫌だ。
あなた
私、いじめられても大丈夫。
助けてくれる人は絶対に一人いるから。
ちょこらて
そうだね、そうだった。
俺らがあなたちゃんのこと守ればよかったんだ。
 あ、そういう意味で言ったんじゃなかったんだけどなぁ…。
 零とかるーちゃんとか、信頼できる人がいるから。
 勿論、スタストのみんなも信頼している。
ふぃんな
そうでしたね!
こんな簡単な問題だったのになんで躓いていたんでしょう!
アポストロフィ
僕が守る…。
頑張ってみるよ! 精一杯守るから。
あなた
みんな……!
ありがとう(*^▽^*)
全員
(天使!)
シュガくん
(この笑顔は絶対に守らんとな)
とわ
(俺らが守ってみせる。)
甘餅
と、まあ、この2つで深刻で難しいお話は終わり!!
お昼ごはん食べよ!!!!
ふぃんな
それもそうですね!
昼休みもそう長くないので。
ー?ー
???
あいつ、調子に乗りやがって…。

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