―パーティ会場にて―
会場の中は食べ物やボーイが飲み物を運んでいる
そして、男女の卒業生達の色鮮やかな服が会場を明るくする
綺麗に着飾った男女がこちらを見ながら話している
異端児、そう私はそう呼ばれている
この世界では魔法は10歳から使えるようになる
だが、例外もおり10歳より早く使えるようになる人もいる
そのような人は「異端児」と呼ばれ、怖がられたり、煙たがられたりする
私もその一人だった
でも、異端児のなかでも私は特殊で人より魔力の量が多かった
魔力が多いとその力を扱うのが難しくなる
普通の人は10歳までに魔法の扱い方を学ぶため程度扱うことができるが、私はまだ幼いため扱い方が分からず、魔力を暴走させてしまうことが多々ある
そのせいで、噂が広まり学園でもこのような扱いを受けることとなった
勉強をした今でさえ、気を抜くと暴走してしまいそうで暴走を抑える装置をアクセサリーの見た目にして付けている
だから、装置などが壊れない限り暴走はしない
近くにいたボーイを止め、持っている飲み物をとる
貰った飲み物は黄金のように光り、中の炭酸が下から上へと上がっている
レモン味のジュースかしら?
1口飲むと、レモンの酸っぱさが広がり喉を爽やかにする
さっきの嫌な気分までスッキリした気分になった
考え事をしていると不意に人とぶつかった
そう言うとすぐにどこかへ行ってしまった
ちゃんと見えなかったわ
声的には女性かしら?
飲み物こぼれてないわね
良かったわ、ドレスについたら怒られてしまう所だったわ
あの子にもついてないと良いのだけど
この声は学園でちょくちょくお世話になったあの人じゃない
この先生は学園の保険医で、私はよく魔法を失敗させて怪我をしていたのでお世話になった先生
かなり変な人だったけど異端児の私とちゃんと話をしてくれる優しい人よ
お酒が好きなのは知っていたけど、地名まで覚えてるとは以外だわ
このジュース、「ブルノルフ」が作ってるのね
ブルノルフとこの国、仲が悪いと思っていたのだけど最近は貿易を始めたと聞いたわ
貿易始めたとしても、帝国民のブルノルフの人への印象は変わるのは難しいと思うけど
ブルノルフは主に人と獣の2つ姿を持つ
人の姿の時は普通の人と比べても分からないのだが、普通の人より何倍もの力をだすことができる
だが弱点があり、狼の姿を持つものは満月になると意思関係なく獣の姿になるなど、一人一人に弱点がある
そして、帝国民には差別対象として見られている
酷いものだけど、昔はブルノルフ人は奴隷として使われた歴史を持っている
そのため、帝国民よりブルノルフ人は下と見る貴族がいる
色々考えてばっかりでまた頭の中もやもやし始めたわ
しかも、喉も乾き始めたし
ぐいっとさっき飲んだジュースの残りを一気に飲み干した
美味しいけど、さっきこんな味だったかしら
……炭酸が少し抜けただけかしら
突然、喉に痛みが走る
喉の痛みはどんどん広がり、食道を通り胃にくる
頭も痛くなってきた
さっきの飲み物を飲んだからだわ
でも、最初飲んだ時はそんなのなかったのに……
先生の声が遠く聞こえる
そして、少しづつ目の前が白くなって見えなくなってきた
もう、無理………
そして、完全に目の前が白くなり私の意識はそこで途絶えた













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。