第4話

ナイフ
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2024/06/09 13:14
その後から事あるごとに絡まれた
オクタヴィネル寮外
エース・トラッポラ
あなたの下の名前!!
あなた
…貴方もしつこいな
何度無視したら諦めるの?
エース・トラッポラ
お前が謝るまで
あなた
はいはい、ゴメンナサイ
エース・トラッポラ
思ってないだろ
あなた
おや、貴方でも分かるとは
エース・トラッポラ
イラァ…ゼッテェ「私が悪かったごめんなさい」って謝らせてやる!!
あなた
良いじゃん、掛かってきなよ
お互い、マジカルペンを構える


あなた
ハッ
エース・トラッポラ
がぁっ!!
体制が崩れて、下を向いた
あなた
私の勝ちね、もう関わらないで
エース・トラッポラ
…ハッ、やだね…
あなた
……本当、なんなの
殺すまで関わるつもり?
エース・トラッポラ
お前殺せないだろ…
あなた
そう、なら試してみましょうか
懐からナイフを出して近づく
デュース・スペード
出でよ大窯!!
横からそう聞こえて急に大窯が振ってきた
あなた
っ!!
エース・トラッポラ
デュース!お前…
グリム
俺様も居るぞ!
デュース・スペード
今はとにかく逃げるぞ!!
エースに肩を貸して寮を出る
寮内
あなた
すみません、遅れました
フロイド・リーチ
あ、やっと来た~
ジェイド・リーチ
おや、ボロボロですが何かあったのですか?
あなた
ちょっと寮の外で客人に絡まれてしまって、遅れた原因もそれです
フロイド・リーチ
へぇ…それって前の1年生?
あなた
そうです
ジェイド・リーチ
ここは紳士の社交場、そのお客様が中まで来なければ良いですが…
あなた
…そのお客人は支配人と契約しています、ここまでは必ず来るでしょうが、リーチ先輩なら対処は安易でしょう
フロイド・リーチ
任せて~、絞めるのは好きだから
ジェイド・リーチ
ふふ、楽しみですね
あなた
じゃあ、私はこれで
更衣室に行って仕事の準備をする
保健室
エース・トラッポラ
くっそ…何なんだよあいつ…
手当てをしながら話し始めた
デュース・スペード
にしても酷いな…傷が深いし手加減はしてなさそうだ
グリム
ていうかあいつナイフ持ってたぞ!!
監督生
ナイフって…学園長とかにバレてないのかな
ディア・クロウリー
バレてますよ!!
エース・トラッポラ
うわっ!!
グリム
急に出てくんなよ!!
デュース・スペード
知ってるなら何か処置しないのですか?
ディア・クロウリー
処置…はしようとしました、ですが___
あなた
では、学園長は「魔法で武器を作ってはいけない」と?
ディア・クロウリー
と反論されて処置は出来ませんでした
監督生
武器を魔法で作るのも、戦いの一つだからね
エース・トラッポラ
何それ、なら殺傷事件が起こるかもじゃん
ディア・クロウリー
勿論、殺傷事件になったら退学です
彼k…彼もそれは分かっていると思いますので、殺人は流石にないでしょう
エース・トラッポラ
何か言い掛けてなかった?
デュース・スペード
とりあえず、今はあなたの下の名前の事は置いといて、2日後には期末テストだぞ
グリム
俺様はゼッテェ上位50位以内だ!!
デュース・スペード
俺も!!
エース・トラッポラ
俺も~
監督生
何で皆そんなに自信満々なの…


夜 談話室
ジェイド・リーチ
___2日後にはイソギンチャクだらけですね、アズール
アズール・アーシェングロット
えぇ、ジェイドとフロイドのおかげで契約者も増えました、ありがとうございます
フロイド・リーチ
にしてもアズール~
何か怪しいよね~ナンヨウハギちゃん
アズール・アーシェングロット
ナンヨウハギ?
ジェイド・リーチ
寮生の1年、あなたの名字あなたの下の名前さんですよ
アズール・アーシェングロット
あぁ、あの面倒な人ですか
まったく…それで、彼が何故怪しいと?
フロイド・リーチ
だってあいつ、「アズールの契約やめろ」とか言ってんじゃん
何でそんな事言うんだろうね
フロイド・リーチ
それに何か見た事あるような気がするし
ジェイド・リーチ
「見た事があるような気がする」?
フロイド・リーチ
そーそー、何だろうね
アズール・アーシェングロット
…気になりますね
フロイド、ジェイド、調べてきなさい
ジェイド・リーチ
はい
フロイド・リーチ
はぁ~い
あなた
(…まさか怪しまれるなんて、まぁそうなのかな、寮内で契約を止めようとしてるのは私だけだし)
あなた
(……大丈夫、証拠は全部消したはず)

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