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第18話

16.
112
2026/05/13 14:00 更新



〖 志摩 side 〗




志摩
志摩
  .... 4機捜の志摩です 、  
仮眠室 借ります 、

mob
  どうぞ ~  




..... 疲れた .... 、





行かせる 予定だった 養護施設を キャンセルし 、


各機捜に 我々のところに あなたの名字 を 置く


という 旨を 伝える 書類を 作るだけで


夜が 明けた 。





志摩
志摩
  ... はぁ ...  





伊吹も 九重も 起きている だろうし


陣馬さんに 何処に行くかは 伝えたから


俺が 居なくても とりあえずは 問題ない 。










とにかく 今日が 非番で 良かった 。


事件が あっても 他の 機捜に 任せられる 。











.... 今は 早く 寝て 、

疲労を 回復させるのが 最優先だ 。




そう思って 無理やり 瞼を 閉じる 。













>>>





志摩
志摩
  .....  





.... 眠れない 。



時計を見ると 此処に 来てから 30分 経っていた 。




寝ようと する度 、瞼の裏に 昨日の夜の 光景が

張り付いて 意識が 落ちていかない 。







.... 起きてからも 泣いていたり しないだろうか 、




志摩
志摩
  ... くそ ...  





.... 何で こんなに 俺は 揺らいでるんだ 、




ただ 、被害者が 感情が 溢れて

少し 泣いていただけ だろうが 。







..... 泣いてたら .... 、


.... 伊吹が 面倒見てんのか 、?




志摩
志摩
  .... もう  、!!  




いつまで経っても 寝られないと 判断し 、


横に 畳んでおいた ロングコート を


引っ掴んで 仮眠室を 出る 。




mob
  あ 、 もう いいんですか ?  


志摩
志摩
  大丈夫です 、 
ありがとうございました




適当に 返事をし 、


足早に 芝浦所裏の 分駐所へと 戻る 。




エレベーターを 待つ時間が 酷く 長く 感じる 。









エレベーターの 扉が 開くと


急いで 乗り込み 、他が 乗ってくるか どうかなど


確認せずに 「閉」 の ボタンを 連打 した 。



















>>>


4機捜の 分駐所の 扉を 、勢いよく 開ける 。



志摩
志摩
  ... っ ... はぁ ...  




デスクで スマホを いじっていた

伊吹と 目が合う 。




伊吹
伊吹
  あ 、 志摩ちゃん おかえり ~  


伊吹
伊吹
  何 、なんで そんな  
息切れしてんの


志摩
志摩
  .... 別に 、 


伊吹
伊吹
  そっか 。 




あなたの名字が 心配に なって 戻ってきた

なんて 口が裂けても 言えるか 。



伊吹
伊吹
  ま ~ 丁度良かったわ 、 
志摩 、あなたの下の名前ちゃんの
とこ 行ってきて


志摩
志摩
  ... は 、... 何で ..  


伊吹
伊吹
  さっき 朝飯に うどん  
作ってあげたんだけど
食べてるか わかんないから





何で 俺が .... 。


お前が 行けば それで 済むだろ .... 、




九重
九重
  伊吹さんを 行かせると  
部屋に入って あなたの名字の
機嫌を 損ねてばかりなので


伊吹
伊吹
  てな訳で ずっと 俺  
止められてんの 、





...... 確かに 九重 、お前の判断は 正しいよ ... 。




志摩
志摩
  .... わかった 、 


伊吹
伊吹
  じゃ 、よろしく ~  










俺が 離れた途端 グチグチ 九重に

言い始めた 伊吹を 背に

奥の仮眠室へと 向かう 。






.... 朝飯 作ったのか ... 。




うどんかよ ... 、もっと 何か 豪華なもん

作ってやれば いいのに .. 。












ドアの前まで 行き 、視線を 下に 落とすと


そこには 綺麗に 汁まで 飲み干された


空の 丼が 置かれていた 。




志摩
志摩
  ... お粗末さま 、




ちゃんと 飯を 食った 。それだけで 少し

安心した 。





だけど 自分が 食わせた 訳ではない 。


作った訳でもない 。








仮眠室の ドア越しに 、中にいる 気配を

感じ取った後 、盆と 丼を 拾い上げた 。



















>>>



事務スペースに 戻り 、持っていた 盆を

伊吹の デスクに コンッと 少し 雑に 置く 。



志摩
志摩
  ... 食ったみたいだな 。 
綺麗に 完食だ 。


伊吹
伊吹
  マジで !? うわ 、え 、 
めっちゃ 嬉しい ~~ !!


伊吹
伊吹
  九ちゃん !!  あなたの下の名前ちゃん  
全部 食ったよ !!


九重
九重
  当然です 。博多うどんは  
美味しいので 。


伊吹
伊吹
  うぉ ... すっごい 自信 .. (笑)  





.... 何なんだろうか 、この 変な感じは 。




俺だけ 仲間外れのような 気がする 。




志摩
志摩
  ... 昼飯は 俺が作る  


伊吹
伊吹
  ... ん ?  


志摩
志摩
  ... あなたの名字の 昼飯 。 
もう少し いいもの 食わせたい


伊吹
伊吹
  ... 志摩ちゃん ...  !?  




... っ ... なんだその顔は 、



気持ち悪い 、


俺は 変な意味は 何一つ ない 、




伊吹
伊吹
  ねぇ 、何作んの !?  
何作んの !? 俺も 食べたい !!


志摩
志摩
  お前の分まで 作ってられるか 。 
凝った料理は 1人分で 精一杯だ 。


伊吹
伊吹
  じゃあ 俺は 昼飯  
何食えば いいの !!




... それこそ 簡単なんだから


うどん 食ってろよ .. 、




志摩
志摩
  うどん 作るか  
コンビニで 買うか
勝手にしろ


伊吹
伊吹
  はぁ ~ ... 志摩って ほんと  
変な とこで 独占欲発動するよね




.... は ?




志摩
志摩
  いつ 俺が そんな 変なものを  
発動させた 、大体___


伊吹
伊吹
  はい 、それ 志摩の 癖  




.... 癖 ? 何の話だ 。



伊吹
伊吹
  何か 図星だと めっちゃ  
早口になるやつ


伊吹
伊吹
  あと 、言い訳するときに  
「 大体 ~ 」から 入るやつ


志摩
志摩
  ..... 。 


伊吹
伊吹
  あと 、超 都合悪いと  
黙る やつ





数秒の 沈黙 。




九重が カチッカチッ と パソコンの マウスを

押す 音だけが 響く 。





志摩
志摩
  ....うぜぇ ....  


伊吹
伊吹
  ん 、??  今なんて ??  


志摩
志摩
  ... 何でも ない 、 


伊吹
伊吹
  え 、いきなりキレんの  
やめてよ


志摩
志摩
  ... キレてねぇよ ... 、 




どこを どう見たら これが


キレてるに なるんだよ 。




伊吹
伊吹
  じゃ 、お互い 頑張ろな ~  


志摩
志摩
  おい 、待て 、 
何をだ 、





伊吹は こっちの 呼び掛けに 振り返りもせず


分駐所を 出ていった 。




















..... あなたの名字は ただの 被害者だ 、


それ以上でも それ以外でも ない 。






... そう思いたい 。




.... いや 、それでいい 。





























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