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それから どれほど 時間が 経っただろうか 。
寝っ転がって 天井の 木目の 数を
ぼーっと 数えていた時だった 。
コンコンッ 、
無言のまま ドアの方に 軽く 顔を 傾ける 。
誰だろうか 。うるさいやつか 、天パか 、
真面目そうなやつか 。
ノックの音が 大きくないことから
すぐに 2人の どちらかだと 絞れた 。
ああ、もう 昼に なったのかと 思う 。
人が 誰だか など 正直 どうでもよかった 。
さっき貰った スマホを 手に取り 画面を つける 。
画面には 12 : 20 と 表示されていた 。
動いていないせいか 腹が 空いていない 。
何も 言わないで いるが 扉の前から
動く気配が ない 。
いらないと 言ったところで
飯は 食べた方が いい 、などと
説教じみた ことを 言われるだけ 。
それなら なんでもいいと言って
会話を 終わらせた方が 楽 。
うるさい 、
.... うるさい 、
うるさい 、うるさい 、うるさい .... ッ .. 、
私は 忘れてない 。これからも 忘れない 、
お母さんも 、お父さんも 炭にされたのに 、
私を 犯人だって 疑って 、
何回も 泣いて 違うって言ったのに
もっと 詳しく 教えろって 言われて 、
何で こんなに 疑われなきゃ いけないんだって
聞いたら 、「 あなたのためだ 」って 、
あんたに 、他の警察官に 、何度も 言われた 、
絶対に 、 誰も 信じない 。
絶対に 、 許さない 。
焦った 様子で 扉を 開けて 入ってくるのなど
ほぼ 目に 入っていなかった 。
みんな わかった っていう 、
嘘つけ 、分かるわけない 、
みんな そんなの ない 、
普通 、あるわけない 、
もう 、普通が なんだかも わからない 、
気づけば また 涙が 溢れていた 。
.... 私は 、これが 聞きたかったのかも しれない 、
私は 悪くないと 、悪いのは 他の 人間だと 、
誰かに 言って 欲しかったのかも しれない 、
1度 溢れてしまった 感情は そう簡単に
抑えられない 。
弱い所を 見せたくないのに 、
涙が 止まらなかった 。
必死に 手の甲を 口に当てて
声を 抑えようとしても
嗚咽が 溢れて 止まらない 。
涙で 霞んだ 視界の 中で 、
ずっと 嫌いだった 警察が 、
この 目の前の 人間が 、
ようやく 少し 好きになれた 気がした 。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。