第3話

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2026/04/10 07:23 更新
















家が隣同士で、親同士も仲が良かった

私とガウルオンニ。

よく2人で遊んだり、一緒に登下校したりしていた。



クリスマスの日。

私達は商店街に遊びに行っていた。

ガウル
ガウル
ヒョンソ、寒いんだからマフラーと手袋はちゃんとするんだよ
ヒョンソ
ヒョンソ
分かってますってば〜


オンニはよく言えば優しいお姉さんで

悪く言えば過保護だった。


ヒョンソ
ヒョンソ
これくらい自分でできますから…!
ガウル
ガウル
ヒョンソは不器用だからマフラー巻いてる時に首が絞まっちゃうかもしれない
ヒョンソ
ヒョンソ
そんなことするわけないでしょ!


私は知っていた。

本当に不器用なのは私じゃなくて

ガウルオンニだってこと。


ヒョンソ
ヒョンソ
わ〜!見てくださいよオンニ!
ヒョンソ
ヒョンソ
このクマのキーホルダー、可愛くないですか?


商店街を通っていたら偶然見かけたクマのぬいぐるみ。

広いショーケースの中で、唯一目に付いた。

小さいキーホルダーだった。


ガウル
ガウル
…ちょっと待ってて
ガウル
ガウル
お手洗い行ってくるから
ヒョンソ
ヒョンソ
え?お手洗い…?


ガウルオンニはその店に入っていった。

トイレのあるコンビニが隣にあるというのに…


ヒョンソ
ヒョンソ
コンビニありますけど…






ガウル
ガウル
これ…ヒョンソにプレゼント
ヒョンソ
ヒョンソ
そんな…わざわざいいのに…
ガウル
ガウル
お、お手洗い借りたついでに買っただけだから…
ヒョンソ
ヒョンソ
…笑
ヒョンソ
ヒョンソ
オンニって実はバカなの?笑
ガウル
ガウル
え?
ヒョンソ
ヒョンソ
バレバレだよ笑
ヒョンソ
ヒョンソ
このキーホルダーのためだけにこのお店に入ったの
ガウル
ガウル
…///
ヒョンソ
ヒョンソ
ガウルオンニ、好き
ガウル
ガウル
私も…好き…
ヒョンソ
ヒョンソ
これ、一生大切にします!
ガウル
ガウル
うん…///


私たちはその日から付き合い始めた。

私が本気で好きだと思った人だから、

死ぬまで愛そうと思った。


でも、ガウルオンニが卒業する前に

事件は起きた。


男子生徒
なあヒョンソ…いいだろ?
ヒョンソ
ヒョンソ
嫌だよ…私、恋人いるって言ってるじゃん
男子生徒
だからそいつを連れてこいって言ってんだよ
男子生徒
どうせ貧弱そうな男なんだろ?
ヒョンソ
ヒョンソ
…違うし…
男子生徒
来年クラス替えして離れる前にさ…
男子生徒
1回だけでいいから、頼むよ笑
ヒョンソ
ヒョンソ
恋人でもないのに…そんなことしないよ
男子生徒
言うこと聞けよ
男子生徒
弱いくせに

男子に手を上げられそうになった。

その時だった。

男子の腕が華奢な手で掴まれる。


ガウル
ガウル
何してるの?
ヒョンソ
ヒョンソ
ガウルオンニ…!
男子生徒
何だお前
ガウル
ガウル
私は3年のキム・ガウル…
ガウル
ガウル
この子に手を出したら許さない
男子生徒
チッ…先輩かよ…
男子生徒
ヒョンソ…覚えてろよ
ヒョンソ
ヒョンソ
…怖い…
ガウル
ガウル
大丈夫、ヒョンソ
ガウル
ガウル
もうヒョンソに手出しさせないから
ヒョンソ
ヒョンソ
オンニ…私は大丈夫だよ
ガウル
ガウル
大丈夫じゃないよ
ガウル
ガウル
体、震えてる


オンニは震える私を抱き寄せた。

この時の私は、オンニのことをまだ完全には

理解できていなかった。


ガウル
ガウル









ヒョンソ
ヒョンソ
オンニ!聞きましたよ…!
ガウル
ガウル
ヒョンソ
ヒョンソ
昨日の男子の手を刺そうとしたって…!
ヒョンソ
ヒョンソ
幸い、かすった程度で済んだけど…
ヒョンソ
ヒョンソ
何考えてるんですか!?
ヒョンソ
ヒョンソ
下手したら指、切れちゃってたかもしれないのに…
ガウル
ガウル
あんな男の指なんて必要ない
ヒョンソ
ヒョンソ
何言ってるんですかオンニ…!
ヒョンソ
ヒョンソ
どうしちゃったんですか…?
ヒョンソ
ヒョンソ
前のオンニに戻ってくださいよ…
ガウル
ガウル
私のヒョンソに手を出そうとするのが悪い…
ヒョンソ
ヒョンソ
…そんなのオンニじゃない…
ヒョンソ
ヒョンソ
私の好きなガウルオンニは誰にでも優しいもん…!
ヒョンソ
ヒョンソ
今のオンニは嫌い!
ガウル
ガウル
…ヒョンソ…


私は怒りと悲しみとまだ好きだという気持ちが

心の中で混ざってぐちゃぐちゃになった。

泣きながら一人で帰宅した。










次の日から、私はオンニと会わなくなった。

というか、会えなくなったのだ。

オンニは転校した。

家も引っ越して、別れの挨拶もせず行ってしまった。


ヒョンソ
ヒョンソ
もう…なんなの…
ヒョンソ
ヒョンソ
バカだよオンニ…






ヒョンソ
ヒョンソ
ということが中学の時にあってね…
ヒョンソ
ヒョンソ
未だに忘れられない…あの日のこと
??
??


「もう好きにならないの?」


ヒョンソ
ヒョンソ
どうだろうね…今会ったら…何か変わるかも…
ヒョンソ
ヒョンソ
…そろそろ帰ろうかな
ヒョンソ
ヒョンソ
思い出したら悲しくなっちゃった
ヒョンソ
ヒョンソ
仮面ちゃんも気を付けてね
ヒョンソ
ヒョンソ
鍵は私が返しとくから
ヒョンソ
ヒョンソ
じゃあ、またね
??
??





ガウル
ガウル
イ・ヒョンソ…あなたを絶対私だけのものにする













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