もしあの時、私達がもっと早くに帰ってきていれば、今頃楽しく暮らせてたのかな
そんな考えがいつも頭に過ぎる
今更後悔したって、泣いたって、ママとお姉ちゃんが戻ってくることはない。
それでも、どうして 私たち家族がバラバラにならなきゃいけなかったのかが 私には分からなかった
やっぱりこの世に神様なんか居ない。
もし神様が居るのであれば、私は泣いて縋って みっともない姿でもなんでもいいから 家族を返してって 頼むのに
・
・
・
迅の言葉を遮り適当に返事をする私に疑いの目がかかる。
寝不足という訳でもないけど、確かに体調が優れていないのは本当
何年も一緒に居れば 迅にはすぐにバレてしまう。
これが兄妹の力と言うやつか
その声の主は私たちの真後ろ。
振り返れば 傘を持った 無陀野先生が立っていた
真顔で頭にコツンと 一発入れられた
手加減してるつもりなんだろうけど、結構頭に響きますよ?
確かにルールはシンプルだけどチーム力が試される訳か。
ちなみにチーム編成は
第1回戦
__ 皇后崎兄妹 ・ 屏風ヶ浦
__ 一ノ瀬 ・ 矢颪 ・ 遊摺部
だそう。
迅と一緒だったのは驚き
常に意思疎通が出来る私たち兄妹にとって協力となればお手の物。
これは 私たちのチームが優勢かな?
私が足を引っ張らなきゃの話だけど。
第1回 チーム対抗 実践訓練が開幕する。
互いにチーム力を高め合い、今後の戦闘に繋げる
それが今回の目的だろう















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!